【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、欧米株高受け過度な不安心理が後退 (1月29日)

市況
2020年1月29日 16時19分

日経平均株価

始値  23309.32

高値  23392.61(14:02)

安値  23214.28(09:29)

大引け 23379.40(前日比 +163.69 、 +0.71% )

売買高  10億3295万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9685億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、欧米株高を受け投資家の過度な不安心理が後退

2.米国株市場ではNYダウなど主要指数揃って上昇、為替の円安推移も追い風に

3.新型肺炎警戒のなか、米国が米中間の航空便の運航停止を見送ったことを好感

4.値下がり銘柄数は多め、小型株指数はマイナス圏で引けるなど戻り売り圧力も

5.国内勢の押し目買いに加え空売り筋の買い戻し入るも、売買代金は2兆円割れ

■東京市場概況

前日の米国市場では、前日の大幅安の反動もありNYダウは187ドル高と6日ぶりに反発した。アップルやマイクロソフトなどのハイテク株やインテルなど半導体株が値を上げた。

東京市場では、買い優勢の展開となり日経平均株価は反発に転じた。新型肺炎の感染拡大に対する警戒感はくすぶるものの米株高が支えとなった。

29日の東京市場は、前日の欧米株が堅調だったことで過度な不安心理が後退し、出遅れていた国内機関投資家の押し目買いに加え、空売り筋の買い戻しで日経平均は切り返しに転じた。米国株市場ではNYダウがようやく6日ぶりに反発し、半導体関連株が主導する形でナスダック総合指数やS&P500指数なども上昇、これが東京市場でも好感された。中国の新型肺炎の感染拡大に対する警戒感は根強いものの、「米ホワイトハウスが米中間の航空便の運航停止を見送った」と伝わると、先物を絡めたアルゴリズム取引などによる買い注文が全体相場を押し上げた。外国為替市場では1ドル=109円台で推移するなど円安水準がキープされたことも主力輸出株中心にポジティブ材料となった。ただ、東証1部の値下がり銘柄数も多く、小型株指数はマイナスで引けている。また、売買代金は2兆円に届かなかった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。東京エレクトロン<8035>が上昇、信越化学工業<4063>、安川電機<6506>、日本電産<6594>もしっかり。丸山製作所<6316>が値上がり率トップに買われ、ユニゾホールディングス<3258>も値を飛ばした。日本エンタープライズ<4829>が活況高、レノバ<9519>も物色人気となった。シキボウ<3109>も上昇した。

半面、村田製作所<6981>、アドバンテスト<6857>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も売りに押された。オービック<4684>も安い。インソース<6200>が急落、セラク<6199>も大きく利食われた。ピー・シー・エー<9629>、ストライク<6196>が大幅安、日東紡績<3110>、信越ポリマー<7970>、アンリツ<6754>なども売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、エーザイ <4523> 、ヤマハ <7951> 、菱地所 <8802> 、積水ハウス <1928> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約13円。うち7円はアドテスト1銘柄によるもの。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)証券商品先物、(4)ゴム製品、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ガラス土石製品、(2)その他金融業、(3)倉庫運輸関連、(4)精密機器、(5)食料品。

■個別材料株

△ユニゾHD <3258>

ブラックストーンがTOB価格5600円へ。

△ジー・スリー <3647> [東証2]

非開示だった今期経常は黒字浮上へ。

△カヤック <3904> [東証M]

スマホゲーム「Park Master」が全米1位。

△日エンター <4829>

ドコモCSとキッティングRPAツールの年間契約を締結。

△HMT <6090> [東証M]

弘前大及び東北大と軽度認知障害バイオマーカーの特許共同出願契約を締結。

△リバーエレク <6666> [JQ]

青森リバーテクノで製造ラインを増設。

△Nuts <7612> [JQ]

中国でウイルス感染症対策事業を開始へ。

△キヤノンMJ <8060>

20年12月期は連続営業増益見通し。

△阿波銀 <8388>

0.98%を上限に自社株買いを実施。

▼アズーム <3496> [東証M]

第1四半期は実質大幅減益で最終赤字。

▼テセック <6337> [JQ]

第3四半期は大幅減収減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)丸山製 <6316> 、(2)モバファク <3912> 、(3)ランド <8918> 、(4)三城HD <7455> 、(5)ダイトウボウ <3202> 、(6)ユニゾHD <3258> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)ネットワン <7518> 、(9)メック <4971> 、(10)ナカノフドー <1827>

値下がり率上位10傑は(1)インソース <6200> 、(2)セラク <6199> 、(3)OBC <4733> 、(4)PCA <9629> 、(5)ストライク <6196> 、(6)ヤマシタHD <9265> 、(7)信越ポリ <7970> 、(8)日東紡 <3110> 、(9)SI <3826> 、(10)オービック <4684>

【大引け】

日経平均は前日比163.69円(0.71%)高の2万3379.40円。TOPIXは前日比7.67(0.45%)高の1699.95。出来高は概算で10億3295万株。東証1部の値上がり銘柄数は1094、値下がり銘柄数は967となった。日経ジャスダック平均は3850.65円(22.13円安)。

[2020年1月29日]

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