話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバー、日経Dインバ、スクリン

注目
2020年1月30日 15時23分

■サイバーエージェント <4751>  4,245円  +580 円 (+15.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

サイバーエージェント <4751> が急反騰。29日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比49.5%増の77.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新規タイトル「ワールドフリッパー」「ブレイドエクスロード」の貢献や広告宣伝費の抑制などが寄与し、ゲーム事業の利益が大きく伸びた。新規開拓した顧客の広告取扱高が増加したインターネット広告事業も収益拡大に貢献した。

■SHOEI <7839>  5,550円  +700 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

ヘルメット製造大手のSHOEI<7839>がストップ高まで買われ上場来高値を更新した。同社は29日取引終了後に、20年9月期第1四半期(19年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は10億6700万円(前年同期比23.6%増)となり、上半期計画19億3000万円に対する進捗率は55.3%となった。売上高は44億7500万円(同7.6%増)で着地。国内向け販売が伸びたほか、アジア市場では中国の富裕層を中心に売り上げが増加した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■横河ブHD <5911>  2,143円  +227 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

横河ブリッジホールディングス <5911> が続急騰。29日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.2%増の91.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。手持ち工事の順調な進捗や工事損失引当金の減少で橋梁事業の収益が拡大したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の112億円→120億円に7.1%上方修正し、増益率が5.1%増→12.6%増に拡大する見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→37円(前期は30円)に増額修正したことも評価材料となった。

■バリューコマース <2491>  2,616円  +241 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

バリューコマース<2491>が大幅高。同社は29日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを55億円(前期比10.7%増)としていることや、年間配当計画を前期比1円増配の34円としていることが好感されたようだ。売上高は300億円(同16.8%増)を予想。成果報酬型広告「アフィリエイト」や、オンラインモールのストア向けCRMツール「ストアーズ・アールエイト」、クリック課金型広告「ストアマッチ」といった既存サービスの伸長を見込んでいる。

■コメリ <8218>  2,318円  +181 円 (+8.5%)  本日終値

コメリ<8218>は大幅続伸、一時11.2%高の2377円に買われた。29日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが流入したようだ。発行済み株数の1.58%に相当する80万株、または20億円を上限としており、取得期間は1月30日から2月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的としている。同時に、20年3月期連結の業績予想について、売上高を3580億円から3493億円(前期比0.7%増)へ、営業利益を200億円から181億5000万円(同0.1%増)へ下方修正した。春先からの気温低下や暖冬少雪の影響などで季節商品が計画に対し低調に推移していることが要因としている。なお、第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高2730億8100万円(前年同期比0.1%減)、営業利益167億5300万円(同4.2%減)だった。

■日本精化 <4362>  1,524円  +106 円 (+7.5%)  本日終値

日本精化<4362>が大幅反発し昨年来高値を更新した。同社は29日取引終了後に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は27億4700万円(前年同期比11.3%増)となり、通期計画34億円に対する進捗率は80.8%となった。売上高は217億7500万円(同2.9%増)で着地。主力の工業用製品事業で、医薬用リン脂質や機能性樹脂などの販売が増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日経Dインバ <1357>  928円  +33 円 (+3.7%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発、週明け27日にマドを開けて買われた後900円近辺でもみ合っているが足もと買い優勢に傾きつつある。同銘柄は騰落率が日経平均株価のマイナス2倍になるように設定された逆連動型のETFで、全体相場が軟化すると上昇する仕組みとなっている。30日、中長期トレンドの指標として意識される75日移動平均線をブレイク。昨年9月初旬以来約3カ月半ぶりとなるだけに、警戒ムードが高まりつつある。

■沖縄セルラー電話 <9436>  4,390円  +140 円 (+3.3%)  本日終値

沖縄セルラー電話<9436>が高い。一時4450円まで買われ、昨年来高値を更新した。同社は29日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の130億円から135億円(前期比4.3%増)に引き上げた。営業収益も656億円から675億円(同0.7%増)に上方修正。ARPA(契約者1人当たりの売上高)及び総契約数が増加すると見込まれることが主な要因だとしている。

■スクリン <7735>  6,290円  -1,500 円 (-19.3%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

SCREENホールディングス<7735>がストップ安。29日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正と大幅減配を発表したことが嫌気された。売上高は3290億円から3270億円(前期比10.2%減)に見直されたほか、営業利益は250億円から130億円(同56.1%減)、純利益は170億円から85億円(同52.9%減)に減額された。半導体製造装置は期末に向けた工場操業度の低下やコスト改善活動の遅れによる変動比率の上昇などが響いた。また、ディスプレー製造装置と成膜装置事業では、装置納入時期の変更により利益が減少した。今期の期末一括配当は、従来予想から51円減の年46円(前期比51円減)に大幅減配することも明らかにした。アナリストからは「ネガティブサプライズ」との声が上がっており、売りが殺到する状態となっている。

■ゼンリン <9474>  1,402円  -255 円 (-15.4%)  本日終値  東証1部 下落率3位

ゼンリン<9474>が急反落。29日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を638億円から600億円(前期比5.9%減)へ、営業利益を59億円から32億円(同45.1%減)へ、最終利益を40億円から26億円(同18.9%減)へ下方修正したことが嫌気されている。オートモーティブ関連が、下期に入り各メーカーの先行開発計画の変更の影響や国内外のカーナビゲーション用データ販売の減速などがあり、想定以上に落ち込むことが要因。また、マーケティングソリューション関連のダイレクトメール発送代行などの売り上げ減少が続くことも響くとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高403億1600万円(前年同期比6.2%減)、営業損益4億6600万円の赤字(前年同期15億6300万円の黒字)、最終利益2億3600万円(前年同期比76.7%減)だった。

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