話題株ピックアップ【夕刊】(3):コロナウイルス関連、鉱研工業、ブイキューブ

注目
2020年1月30日 15時32分

■川本産業 <3604>  3,095円  +504 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

引き続き新型肺炎の対策関連銘柄に対する物色人気が衰えを見せない。29日に武漢から帰国した日本人3人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明するなど、感染拡大に対する懸念が拭えない状況が続いており、関連銘柄への投資資金の流入が続いている。川本産業<3604>、中京医薬品<4558>、昭和化学工業<4990>はいずれもストップ高。川本産業はきょうで9日連続ストップ高、中京医薬品は7日連続、昭和化は4日連続となる。このほか、マナック<4364>が一時ストップ高に買われたほか、興研<7963>、重松製作所<7980>、アゼアス<3161>、大幸薬品<4574>なども値をとばしている。

■鉱研工業 <6297>  500円  +46 円 (+10.1%)  本日終値

鉱研工業 <6297> [JQ]が買い気配でスタート。29日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比8.6倍の2億2300万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。工事施工関連部門でトンネル先進調査ボーリング工事や温泉工事などが順調に進んだうえ、工事原価の低減による採算改善も利益拡大に貢献した。

■バリューデザイン <3960>  2,280円  +125 円 (+5.8%)  本日終値

バリューデザイン<3960>が3日続伸。同社は29日取引終了後に、19年12月度の主要業績指標の状況を公表。主力のハウスプリペイド事業の取扱高(全社ベース)が516億3100万円となり、前月比で23.6%増となったことが好感されているもよう。累計店舗導入数が7万4410店(前月比1.4%増)と着実に増えていることなどが寄与したようだ。

■JMS <7702>  784円  +35 円 (+4.7%) 一時ストップ高   本日終値

JMS<7702>は一時ストップ高。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続くなか、マスクなどを手掛ける銘柄が物色人気を集めているが、同社も利用関係者向けのサージカルマスクを手掛けていることから、新型肺炎関連の出遅れとして注目を集めたようだ。

■ブイキューブ <3681>  672円  +30 円 (+4.7%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が急伸。株価は一時、前日に比べ8%超高に買われた。新型肺炎への懸念から人混みを避けるためにテレワーク(自宅通勤)に対する需要が高まるとの観測が高まっている。同社は、ビジュアルコミュニケーションサービスでリモートオフィスを実現しているほか、電話ボックス型ワークスペースも提供しており、テレワーク関連として注目されている。

■ビオフェルミン製薬 <4517>  2,442円  +98 円 (+4.2%)  本日終値

ビオフェル <4517> が続急伸。29日大引け後、20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比12.2%増の28.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の整腸剤「新ビオフェルミンS」の販売が好調だったことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の25.1億円→28.5億円に13.5%上方修正。減益率が23.3%減→12.9%減に縮小する見通しとなった。

■カナレ電気 <5819>  1,878円  +67 円 (+3.7%)  本日終値

カナレ電気<5819>が後場に入り切り返し。同社はきょう午後2時頃に、20年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを16億1000万円(前期比38.5%増)としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は122億円(同6.7%増)を見込む。海外市場の開拓や新規ビジネスに注力するとともに、経費削減なども徹底するとしている。なお、想定為替レートは1ドル=105円00銭。

■農業総合研究所 <3541>  516円  +14 円 (+2.8%)  本日終値

農業総合研究所<3541>が高い。同社は29日取引終了後、住友商事<8053>及び住商アグリビジネスと肥料販売から生産した農産物の販売にわたるトータルサービスで業務提携契約を締結したことを発表した。3社は農産物の生産者向けに、肥料の販売、栽培指導から農産物の販売にわたるトータルサービスの提供に取り組む方針で、農業総研はこれに伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込む格好となった。

■イワキ <8095>  505円  +6 円 (+1.2%)  本日終値

イワキ<8095>が高い。新型コロナウイルスによる感染拡大が続いており、東京株式市場では全体指数が大きく下落するなか対策関連株に軒並み買い人気が集中。物色の裾野も広がりをみせており、比較的相場の若い銘柄に投資資金が流入している。同社株は医薬品商社でうがい薬も取り扱っていることで、関連株の一角として改めて短期筋のターゲットとなっている。また、買われている銘柄群はファンダメンタルズとの比較で妥当性を欠いているものが多いが、同社株は足もとの業績が好調なうえ、現時点でPER10倍、PBR0.8倍と割安圏にあり、純粋に水準訂正余地があることも現在の新型コロナ関連相場に乗り遅れた向きにとっても参戦しやすい面があるようだ。

●ストップ高銘柄

ダイトウボウ <3202>  121円  +30 円 (+33.0%) ストップ高   本日終値

昭和化学工業 <4990>  1,343円  +300 円 (+28.8%) ストップ高   本日終値

興研 <7963>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

新内外綿 <3125>  1,609円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

重松製作所 <7980>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

NTTDイン <3850>  3,670円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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