中外薬が続伸、新型肺炎に「タミフル」が効果との期待も
中外製薬<4519>が続伸。新型肺炎が世界的な感染拡大をみせるなか、有効な薬の登場が待たれている。そんななか、タイ保健省は新型コロナウイルスによる肺炎の病状の改善方法を確認したと2日に発表した、と複数のメディアが報じた。具体的には、バンコクの病院の医師が、中国人旅行者の患者にエイズウイルス(HIV)治療薬とインフルエンザ薬を混合して投与したところ、48時間以内に陰性となったという。投与したのはエイズ治療薬の「ロピナビル」と「リトナビル」、それにインフルエンザ治療薬「タミフル(一般名オセルタミビル)」。「タミフル」はスイスの大手製薬メーカーのロシュが開発し、日本ではロシュグループ傘下の中外薬が輸入し製造販売している。この報道を受け、この日は中外薬が買い先行となっている。