三越伊勢丹は横ばいで一進一退、国内大手証券は目標株価を引き下げ
三越伊勢丹ホールディングス<3099>は横ばい圏で一進一退。新型肺炎によるインバウンド需要の減少への警戒感が強いことに加え、先月31日に20年3月業績予想の減額修正を発表したことから、株価は下値を探る動きが続いていたが、足もとでは下げ渋りの動きも見せている。SMBC日興証券は4日、目標株価を1200円から970円に引き下げた。投資評価は「1」を継続した。31日の業績下方修正を踏まえ、同証券では見通しを減額した。20年3月期の連結営業利益は従来予想の253億円から200億円(会社予想200億円)に見直した。新型コロナウイルスは免税店売り上げに加え国内売り上げにもマイナス影響が出てくることを予想。免税売り上げはオリンピック後まで低迷する可能性も想定している。株価はすでにネガティブ反応しており、下値は限定的とみているが、株価反転には売り上げ回復が必須と指摘している。