話題株ピックアップ【夕刊】(1):日医工、JR九州、三井不

注目
2020年2月18日 15時15分

■日本調剤 <3341>  4,045円  +325 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

日本調剤<3341>が大幅高で3日ぶりに反発。17日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高めてより投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、20年3月末時点の株主から、株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社のオンラインストアで利用できる優待券を保有株数に応じて3000円分(保有株数100株以上500株未満)または1万5000円分(同500株以上)を贈呈する。

■日医工 <4541>  1,340円  +105 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

日医工<4541>が6日ぶり急反発。一時8.7%高と値を飛ばし1343円まで上値を伸ばした。同社は医家向け主力にジェネリックを開発、バイオシミラーに力を入れている。17日取引終了後、ジェネリック医薬品11成分21製品の製造販売承認を取得したことを発表、これを好感する買いが流入した。前日は前週末14日に発表した19年4~12月期決算で営業利益が前年同期比14%減と低調だったこともあり売りに押されたが、PERやPBRなど株価指標面からは割高感に乏しい。

■東京都競馬 <9672>  3,545円  +155 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

東京都競馬<9672>が続伸。14日の取引終了後に発表した20年12月期連結業績予想で、売上高265億5000万円(前期比6.9%増)、営業利益85億円(同6.5%増)、純利益57億4000万円(同10.4%増)と増収増益を見込み、82億円前後を見込んでいた市場予想を上回る見通しとしたことが引き続き好感された。引き続き、馬券をネットで購入できる在宅投票システム「SPAT4」の利用拡大を背景にした公営競技事業が業績を牽引する見通し。なお、19年12月期決算は、売上高248億3600万円(前の期比9.1%増)、営業利益79億8100万円(同20.3%増)、純利益52億円(同15.1%増)だった。

■日新 <9066>  1,663円  +55 円 (+3.4%)  本日終値

日新<9066>はしっかり。17日の取引終了後、22万株(発行済み株式数の1.11%)を上限とする自社株を、今朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表した。17日終値1608円で取得し、取得価格の総額は最大で3億5376万円となる。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■レオパレス21 <8848>  396円  +13 円 (+3.4%)  本日終値

レオパレス21<8848>が3日ぶりに反発。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京都渋谷区)が17日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、レノと共同保有者のレオパレス株式保有割合が15.76%から16.77%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。報告義務発生日は2月7日。また、国内運用会社のアルデシアインベストメント(東京都中央区)の保有割合も16.10%から17.12%に上昇していることも判明した。

■片倉工業 <3001>  1,351円  +44 円 (+3.4%)  本日終値

片倉工業<3001>が続伸。17日の取引終了後、子会社トーアエイヨーが大阪大学と中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)治療薬「CNT-01」について、全世界における独占的な開発・製造・販売権などに関する契約を締結したと発表しており、これが好感された。CNT-01は、AMED(日本医療研究開発機構)の難治性疾患実用化研究事業の支援を受けて、大阪大学大学院医学系研究科CNT研究室などがアカデミア開発し、国内で第2相臨床試験を進めているTGCV治療薬。TGCVは、08年に大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学平野賢一助教らにより発見された新しい疾患で、心血管系の主なエネルギー源である長鎖脂肪酸が利用できず、細胞内に中性脂肪が蓄積することに起因して重症心不全、不整脈、虚血性心疾患などを呈する予後不良の重篤な疾患。現在、国内外でTGCVを効能・効果として承認された医薬品は存在しておらず、治療薬の上市が強く期待されているという。なお、同契約に基づき、トーアエイヨーは、大阪大学に対して契約一時金及び開発マイルストンを支払うほか、発売後は販売額に応じたロイヤルティーを支払う。

■プレミアムW <2588>  1,850円  +50 円 (+2.8%)  本日終値

プレミアムウォーターホールディングス<2588>が一時5%近く上昇した。同社は17日取引終了後に、JR東日本<9020>グループのJR東日本ウォータービジネスと宅配水の製造・販売事業で業務提携したと発表。両社が保有する水源や販路、販売ノウハウを相互に活用するとしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。

■JR九州 <9142>  3,650円  +30 円 (+0.8%)  本日終値

JR九州<9142>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を3990円から42020円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。不動産賃貸の営業利益率改善などを反映し、20年3月期の営業利益予想を589億円から591億円へ、21年3月期を同592億円から596億円に小幅増額修正したことが要因。足もとのファンダメンタルズに大きな変化はないが、21年3月期のキャッシュ使途が今後の株価材料になると指摘している。

■三井不動産 <8801>  2,944.5円  +10.5 円 (+0.4%)  本日終値

三井不動産<8801>、三菱地所<8802>などがいずれも買い優勢の展開。上げ幅は小さいものの日経平均が一時300円超の下落をみせるなか、内需の主力大型株としては異色の強さを発揮した。新型肺炎の影響は国内の消費関連セクターに多大な影響を与えているが、不動産セクターは直接的なデメリットを受けにくい。加えて、世界的な金融緩和期待が高まっており、国内でも日銀の黒田総裁は必要であれば緩和的措置に動く姿勢を示していることもポジティブ材料。不動産セクターは大手を中心に有利子負債負担の軽減や資金調達コストの低下にもつながることから追い風環境が意識される。

■アンジェス <4563>  462円  -100 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値

アンジェス<4563>がストップ安。17日の取引終了後、フィリップ証券を割当先とする第三者割当により、第37回新株予約権(行使価額修正条項付)を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表した新株予約権は3月4日を割当日としており、発行新株予約権数は16万個(潜在株式数1600万株)で、潜在的な希薄化は14.96%となる。調達資金約94億円は、開発品パイプラインの拡充やHGF遺伝子治療用製品の原薬の製造委託費用、運転資金などに当てる方針という。

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