【↓】日経平均 大引け| 4日続落、新型肺炎の感染拡大でリスク回避の売り継続 (2月18日)

市況
2020年2月18日 16時37分

日経平均株価

始値  23398.57

高値  23402.01(09:00)

安値  23133.60(13:14)

大引け 23193.80(前日比 -329.44 、 -1.40% )

売買高  11億5325万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1244億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅安で4日続落、一時390円安まで売り込まれる展開に

2.新型肺炎の感染拡大とそれに伴う企業業績へのマイナス影響を懸念する売り

3.前日の米株市場は休場も、アップルの1~3月期売上高予想下方修正を嫌気

4.アジア株安に加え海外ヘッジファンド筋の先物売りなども全体の下げを助長

5.終盤下げ渋るも値下がり銘柄数は東証1部全体の85%を超と全面安商状に

■東京市場概況

前日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場。

東京市場では大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は大幅に下値を試す展開を強いられた。後場後半はやや下げ渋ったものの300円以上の下げとなった。

18日の東京市場は、下値模索の動きが継続し下げが加速する格好となった。前日は米株市場がプレジデントデーに伴う休場で手掛かり材料に欠けたものの、欧州株市場は総じて堅調で、朝方は為替の円高も進まず強弱感が対立すると思われたが、新型肺炎の影響が企業業績に及ぶことへの警戒感がリスクを避ける売りにつながった。前日に米アップルが新型肺炎の影響で1~3月の売上高を下方修正しており、これが電子部品株や半導体関連株の下げにつながった。アジア株市場も総じて軟調な動きで投資家の買い手控えムードを助長する形に。海外ヘッジファンドによる先物売りなども全体相場押し下げ要因となり、日経平均は一時390円安まで売り込まれる場面があった。その後は下げ渋ったものの、東証1部の値下がり銘柄数は全体の85%を超えるほぼ全面安商状となった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が売られ、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>なども大きく値を下げた。トヨタ自動車<7203>が軟調、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>などへの売りも目立つ。IBJ<6071>が急落したほか、ブイキューブ<3681>、ダイトウボウ<3202>、日本エアーテック<6291>などの下げもきつい。アウトソーシング<2427>が大幅安、日本通信<9424>も下落した。

半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、ホンダ<7267>もプラス圏で着地。アキレス<5142>がストップ高人気となり、日本調剤<3341>、日医工<4541>も値を飛ばした。ネットワンシステムズ<7518>が買われ、荏原実業<6328>、東京都競馬<9672>、スカラ<4845>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、塩野義 <4507> 、ダイキン <6367> 、ホンダ <7267> 、サイバー <4751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。うち12円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約162円。

東証33業種のうち上昇は空運業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)不動産業、(3)海運業、(4)水産・農林業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)金属製品、(3)機械、(4)情報・通信業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△プレミアムW <2588> [東証2]

JR東日本のグループ会社と業務提携。

△日本調剤 <3341>

1→2の株式分割と株主優待制度の導入を発表。

△ボルテージ <3639>

人気アプリの中国語版配信を開始。

△ウェルス <3772> [東証2]

パナソニックホームズと上場リート組成に向けた協業で基本合意。

△日医工 <4541>

ジェネリック医薬品11成分21製品の製造販売承認取得。

△MRT <6034> [東証M]

医療ICT関連で見直し買い流入。

△ハウテレ <7064> [東証M]

前期経常を一転16%増益・最高益に上方修正。

△レオパレス21 <8848>

レノの保有割合上昇で思惑。

△ギフト <9279> [東証M]

3月18日を基準日に1→2の株式分割。

△東競馬 <9672>

20年12月期は市場予想を上回る増収増益へ。

▼DyDo <2590>

20年1月期営業利益を52%減に下方修正。

▼アンジェス <4563> [東証M]

第三者割当による新株予約権発行で希薄化などを警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アキレス <5142> 、(2)日本調剤 <3341> 、(3)日医工 <4541> 、(4)サインポスト <3996> 、(5)プレミアG <7199> 、(6)ネットワン <7518> 、(7)ウィズメタク <9260> 、(8)荏原実業 <6328> 、(9)グロバルLM <3486> 、(10)東競馬 <9672>

値下がり率上位10傑は(1)IBJ <6071> 、(2)ブイキューブ <3681> 、(3)ダイトウボウ <3202> 、(4)エアーテック <6291> 、(5)栄研化 <4549> 、(6)シンシア <7782> 、(7)アウトソシン <2427> 、(8)ツナグGHD <6551> 、(9)グレイス <6541> 、(10)ニイタカ <4465>

【大引け】

日経平均は前日比329.44円(1.40%)安の2万3193.80円。TOPIXは前日比22.06(1.31%)安の1665.71。出来高は概算で11億5325万株。東証1部の値上がり銘柄数は248、値下がり銘柄数は1865となった。日経ジャスダック平均は3695.25円(47.90円安)。

[2020年2月18日]

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