【↓】日経平均 大引け| 急落、新型肺炎を警戒し今年最大の下げ幅 (2月25日)
始値 22949.37
高値 22950.23(09:00)
安値 22335.21(09:06)
大引け 22605.41(前日比 -781.33 、 -3.34% )
売買高 17億7802万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3101億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急落し、780円あまりの下落で今年最大の下げ幅を記録
2.新型肺炎は欧州でも感染者数が拡大しており、リスク回避の売りが強まる
3.主力株中心に全面安商状で2万3000円ラインを大きく下抜ける展開に
4.個人の押し目買いなどで下げ渋るも、日経平均は 4ヵ月ぶり安値圏に沈む
5.先物主導で全体の99%の銘柄が下落 、売買代金は活況で3兆円を上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは1031ドル安と3日続落した。新型肺炎の世界的な感染拡大に対する警戒感が高まり、アジア市場に続き欧州株式市場が急落した流れが波及した。
3連休明けの東京市場ではリスク回避の売りが集中し、日経平均株価は一時1000円超の下落となった。その後やや下げ渋ったものの、今年最大の下げ幅となった。
25日の東京市場は、前日の欧米株市場が軒並み大幅に値を崩したことを受け、リスクを回避する動きが一気に強まり、フシ目の2万3000円ラインを大きく下に抜ける下げとなった。日経平均は今年最大で約4ヵ月ぶりの安値水準に沈んでいる。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が欧州や中東に広がり、これを嫌気する形で前日の欧州株が軒並み急落、米国株市場でもNYダウが1000ドルを超える下げをみせるなど、波乱相場の様相を強めた。東証1部の値下がり銘柄数は2100を超え、全体の約99%の銘柄が下げる文字通りの全面安商状。東証1部の売買代金は活況で3兆円を上回った。日経平均は先物主導で一時1050円あまり下落、その後は個人投資家の押し目買いなどで下げ渋る動きをみせたものの、戻りは鈍かった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>も大幅安。ファーストリテイリング<9983>が大きく下値を探り、ソニー<6758>も安い。任天堂<7974>が軟調、東京エレクトロン<8035>も売り込まれた。電通グループ<4324>が急落したほか、有機合成薬品工業<4531>が値下がり率トップに売られ、アイモバイル<6535>、メガチップス<6875>も大幅安となった。このほか、アウトソーシング<2427>などの下落も目立つ。
半面、富士フイルムホールディングス<4901>は売買代金2位に食い込み逆行高となった。また、ブイキューブ<3681>が3日連続のストップ高で異彩を放ったほか、日本エアーテック<6291>、大幸薬品<4574>も物色人気。サニックス<4651>が活況高となり、テモナ<3985>も商いを伴い上昇した。ジャストシステム<4686>も高い。
日経平均採用で上昇したのは1銘柄のみで、プラス寄与の上位から富士フイルム <4901> 。押し上げ効果は合計で約6円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約199円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)電気・ガス業、(5)化学。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)金属製品、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)鉱業。
■個別材料株
△ソフトフロン <2321> [JQG]
「telmeeスクリプトコール」が明和ライフサポートに採用。
△ファンデリー <3137> [東証M]
「らくだ6.0プロジェクト」を4月1日に開始。
△ユニゾHD <3258>
ブラックストーンがTOB価格を6000円へ引き上げ。
△ブイキューブ <3681>
新型肺炎拡大で配信サービスの需要取り込みへ。
△テモナ <3985>
新型肺炎拡大で定期通販システムに思惑買い。
△サーバワクス <4434> [東証M]
20年2月期業績予想を上方修正。
△ACCESS <4813> [東証M]
東証1部に市場変更。
△富士フイルム <4901>
新型肺炎へのアビガン投与で注目集まる。
△リプロセル <4978> [JQG]
「小脳神経の再生目指し幹細胞注射の治験開始」との報道。
△PSS <7707> [東証M]
リアルタイムPCR検査装置手掛け新型肺炎による需要増の思惑。
▼J・TEC <7774> [JQG]
20年3月期業績予想を下方修正。
▼サマンサJP <7829> [東証M]
20年2月期業績予想を下方修正し配当を無配に修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681> 、(2)セグエG <3968> 、(3)エアーテック <6291> 、(4)大幸薬品 <4574> 、(5)ジャスト <4686> 、(6)アセンテック <3565> 、(7)大真空 <6962> 、(8)テモナ <3985> 、(9)サニックス <4651> 、(10)富士フイルム <4901> 。
値下がり率上位10傑は(1)有機薬 <4531> 、(2)ファイズHD <9325> 、(3)MSOL <7033> 、(4)アトラ <6029> 、(5)アイモバイル <6535> 、(6)トランシティ <9310> 、(7)メガチップス <6875> 、(8)三城HD <7455> 、(9)NCHD <6236> 、(10)サカタINX <4633> 。
【大引け】
日経平均は前日比781.33円(3.34%)安の2万2605.41円。TOPIXは前日比55.74(3.33%)安の1618.26。出来高は概算で17億7802万株。東証1部の値上がり銘柄数は26、値下がり銘柄数は2129となった。日経ジャスダック平均は3640.55円(87.92円安)。
[2020年2月25日]
株探ニュース