27日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日ぶり反発、セメント株上げ目立つ

市況
2020年2月27日 17時01分

27日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.40ポイント(0.11%)高の2991.33ポイントと4日ぶりに反発した(上海A株指数は0.11%高の3134.71ポイント)。

経済政策に対する期待感が相場を支える流れ。新型コロナウイルス感染拡大で企業活動が制約されるなか、当局は一段の支援策を打ち出すとの観測が流れた。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は先週末、預金準備率の引き下げなどを示唆している。ただ、上値は限定的。景気先行きの不安は根強く、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。

業種別では、セメントの上げが目立つ。安徽海螺セメント(600585/SH)が4.5%高、華新水泥(600801/SH)が3.5%高で引けた。食品飲料株も高い。調味料メーカーの海天味業(603288/SH)が1.6%、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.3%ずつ上昇した。テレワークやゲーム関連銘柄の一角も物色される。総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)がストップ高、オンラインゲームの吉比特(603444/SH)が5.6%高で取引を終えた。このほか医薬品株、公益株、金融株の一角なども買われている。

半面、自動車株は安い。広州汽車集団(601238/SH)が1.6%、長城汽車(601633/SH)が1.1%ずつ下落した。ハイテク株、不動産株、エネルギー株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.69ポイント(0.29%)安の239.61ポイント、深センB株指数が0.42ポイント(0.04%)安の943.58ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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