<動意株・13日>(前引け)=アンジェス、クラボウ、エコモット
アンジェス<4563>=大幅続伸と気を吐く。新型コロナウイルスの感染を予防するDNAワクチンについて大阪大学と共同開発に乗り出している。同ワクチンはDNAプラスミド製造技術を用いたもので、製造はタカラバイオ<4974>が担当するが、13日、ダイセル<4202>も同ワクチンの開発に参画すると発表、薬液を針を使わずに組織内に送る装置「アクトランザラボ」の技術を提供する。参画企業の増加に伴いワクチン開発に対する期待が改めて高まった。
クラボウ<3106>=人気集中で連日のストップ高。東証1部で値上がり銘柄はわずか5銘柄というなかにあって異色の存在となっている。同社は12日、新型コロナウイルスの抗体を15分で検出し感染の有無を調べることができる検査試薬キットを16日から販売すると発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中している。これは同社と提携する中国企業が開発した「イムノクロマト法」の原理に基づいたもの。日本国内ではPCR法による検査が一般的に行われているが、長時間を要するため、同社製品に対する高いニーズが予想される状況にある。
エコモット<3987>=注目度アップで反発。12日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け、ウェアラブル装着が可能な赤外線サーモカメラにより、物理的接触を伴わずに発熱の疑いのある人物を検知可能なシステムを開発したと発表しており、これが好感されている。同システムは、身体に装着したサーモカメラで通行中の人物を撮影し、ストリーミングしたサーモグラフィ(画像)をクラウドストレージに保存、もしくはリアルタイムで確認することが可能というもの。撮影と同時に体表面温度を測定することで、発熱が疑われる人物が検知された際には、検疫担当者のリストバンド型デバイスに対して、バイブレーションによる目立たない形でのフィードバックを行うという。これにより、周囲に配慮しながらの別室誘導など感染抑止のための措置がとりやすくなるとしており、オフィスビルや商業施設などへの感染者の侵入抑止に効果が見込まれるとしている。
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