【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 絶不調相場に曙光、売られ過ぎ修正の先導株に期待!
「絶不調相場に曙光、売られ過ぎ修正の先導株に期待!」
●増収増益銘柄に買い戻しの動き
朝起きると、顔を洗う前に米国市場のチェックだ。するとNYダウはじめ、NASDAQ、S&P500の3大指標は決まって下げている。
その確認が終わると、あとはもうテレビもネットも、新型コロナウイルス関連のニュースラッシュになる。それも朝方だけでない。ほぼ一日中、世界中での猛威ぶりが報じられ、それを見ないわけにはいかず、結局重苦しい一日になってしまう。
これまで幾度も市場の暴落を経験しているが、現在のような重苦しさを感じたことはない。外出もできない、などということはなかったからだ。ところが、今回は安易に外出すると罹患する恐れがあるため、パーソナリティーを務めているラジオ番組もスタジオに行けず、事務所から電話出演しなくてはならなくなっている。
当然、こんな状況がいつまで続くのか、ということになるが、残念ながら正しい答えを持っている人は世界中に一人もいない。しかし、市場全体ではなく個別銘柄の値動きを精査している限りでは、曙光が見え始めているといってよい。
増収増益予想銘柄が次第に買い戻されつつあるのだ。日経平均株価が何しろ1月高値から32%も下げ、水準も16年11月頃のそれまで戻っているため、市場ムードは最悪、上昇銘柄など皆無に見えるだろう。しかし、実際はそうではない。
●浮上する行き過ぎ修正の“先導役”
売られすぎ、いわゆるオーバーシュート銘柄が見直されつつあるのであり、これを見逃さないようにしたい。株式市場の大波は、恐怖と楽観の間を往復する。そして恐怖、楽観の両端では必ずオーバーシュートになる。いまはそれが起きているところであり、これからはオーバーシュートの行き過ぎが修正されることになるのだが、すでに一部の銘柄がその先導役を果しつつある。
具体的には、まずは神戸物産 <3038> から。これまで幾度も取り上げてきたが、主力の「業務スーパー」の好調に加え、同店で進めている総菜コーナー併設が評価できる。
車用品販売の「オートバックス」とともに「業務スーパー」もFC展開しているG-7ホールディングス <7508> も、神戸物産関連銘柄として魅力的だ。
新型コロナウイルス拡大への懸念からネット販売の急増が続いていることを考えると、ネット決済サービスに強いGMOペイメントゲートウェイ <3769> も、ようやくその真価が正当評価されることになりそうだ。
脱プラスチックの流れを受けて紙袋、紙器の需要が上向きつつあることからザ・パック <3950> を。
収益好調が続いていながら、株価は売られる一方となっていたジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> も、見直しの対象となりやすいと見る。
最後に、私の好きなメニコン <7780> を。会員制販売の先駆企業であり、収益の安定性は心強い限り。株価は今後、正当評価されることに。
ともあれ、好材料など皆無に見える絶不調相場にもかかわらず逆行中の銘柄を見直そう。
2020年3月19日 記
株探ニュース