6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ1627ドル高、新型ウイルスの感染ペースに鈍化の兆し

市況
2020年4月7日 7時46分

■NY株式:NYダウ1627ドル高、新型ウイルスの感染ペースに鈍化の兆し

米国株式相場は大幅反発。ダウ平均は1627.46ドル高の22679.99ドル、ナスダックは540.16ポイント高の7913.24ポイントで取引を終了した。米国内で新型ウイルスの感染が最も多いNY州やNJ州で感染拡大ペースに横這いの兆候が見られるとの報告を受けて、早期の経済再開への期待感から堅調推移となり、引けにかけては上げ幅を拡大した。セクター別では消費者サービス、耐久消費財・アパレルが大きく上昇した一方で、家庭・パーソナル用品は小幅な上げにとどまった。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、ジェフリーズによる投資判断引き上げで上昇。クルーズ会社を運営するカーニバル(CCL)は、サウジアラビア政府系ファンドが同社の株式8.2%取得したことを明らかにしたため大幅上昇した。また、ネット通販ウェイフェア(W)は、3月末までの売上や収益の伸びが予想を大幅に上回る見込みだと述べ大幅高。一方で、テレビ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)は、クレディスイスによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。

銀行大手JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)は株主に向けた年次書簡の中で、経済がかなり悪い状況に陥った場合、配当の停止を検討する必要があるかもしれないとした。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ウイルス感染ペース鈍化の兆候でリスクオン

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円85銭から109円25銭まで上昇して109円20銭で引けた。新型ウイルスで米国内でも特に被害が大きいNY州やNJ州で感染規模が安定し始めたとの報告を受けて、経済の再開が遅れるとの懸念が後退。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0769ドルまで下落後、1.0818ドルまで上昇して1.0792ドルで引けた。ユーロ・円は117円46銭まで下落したのち、117円97銭まで上昇。世界の新型ウイルス感染ペースが鈍化している兆候が好感されリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2327ドルから1.2215ドルまで急落。療養中の英ジョンソン首相の容体が悪化し、集中治療室(ICU)に移されたとの報道で政局不安が強まり、ポンド売りが加速した。ドル・スイスは0.9797フランまで上昇後、0.9763フランまで下落した。

■NY原油:反落で26.08ドル、需給関係のすみやかな改善は期待薄との見方も

NY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:26.08 ↓2.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.26ドルの1バレル=26.08ドルで取引を終えた。取引レンジは25.28ドル-28.24ドル。ロシアとサウジアラビアは減産合意に近づいているとの見方が出ているものの、原油の需給関係がすみやかに改善されるとの見方は増えていないことから、戻り売りの興味が強まる展開となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 21.39ドル +1.36ドル(+6.79%)

モルガン・スタンレー(MS) 37.01ドル +3.16ドル(+9.34%)

ゴールドマン・サックス(GS)158.23ドル +11.30ドル(+7.69%)

インテル(INTC) 58.43ドル +4.30ドル(+7.94%)

アップル(AAPL) 262.47ドル +21.06ドル(+8.72%)

アルファベット(GOOG) 1186.92ドル +89.04ドル(+8.11%)

フェイスブック(FB) 165.55ドル +11.37ドル(+7.37%)

キャタピラー(CAT) 120.43ドル +5.76ドル(+5.02%)

アルコア(AA) 6.55ドル +0.58ドル(+9.72%)

ウォルマート(WMT) 126.07ドル +6.59ドル(+5.52%)

《SF》

提供:フィスコ

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