話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニトリHD、ディスコ、チェンジ
■パークシャ <3993> 1,930円 +400 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値
PKSHA Technology<3993>がストップ高。6日の取引終了後、東京海上ホールディングス<8766>と資本・業務提携に向けて基本合意したと発表しており、これが好感された。今回の合意は、東京海上HD及びその子会社や関連会社との協業体制を一段と拡大し、相互にシナジーを発揮させることで保険領域における取り組みを積極化するのが狙い。資本提携では、東京海上日動火災保険がパークシャの発行済み株数の0.7%に相当する21万4000株を取得し、業務提携に関しては具体的な内容が合意されたら開示するとしている。
■プレサンス <3254> 1,010円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率4位
プレサンスコーポレーション<3254>がストップ高。6日取引終了後、オープンハウス<3288>と資本・業務提携したと発表。併せてオープンハウスがプレサンス株式を議決権ベースで33%取得し、同社を持ち分法適用関連会社化することを明らかにしており、これを好感する買いが殺到した。プレサンスはマンション開発大手で高収益企業としても知られているが、昨年12月に前代表取締役社長の山岸忍氏が業務上横領の容疑で逮捕されたことを受けて信用が失墜し、株価は昨年11月の高値の半値以下の水準で推移していた。今回の提携を通じ、オープンハウスによる信用補完で不安払拭を図るほか、関西圏を主力とする同社と関東圏に強みを持つオープンハウスの相互補完による事業拡大や商品ラインアップの拡充などを目指す。なお、オープンハウスの株価も急騰した。
■トーセイ <8923> 1,006円 +126 円 (+14.3%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
トーセイ<8923>は急伸。6日の取引終了後に発表した第1四半期(19年12月~20年2月)連結決算が、売上高234億6800万円(前年同期比37.6%増)、営業利益55億3500万円(同77.1%増)、純利益35億8700万円(同76.2%増)と大幅増益となったことが好感された。18棟のバリューアップ物件の販売を行ったほか、Restyling事業で2戸の販売を行った不動産流動化事業が好調だったことが業績を牽引した。また、不動産管理事業で新規契約の獲得や既存契約の維持に努めたことも奏功した。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高803億5400万円(前期比32.3%増)、営業利益137億3700万円(同8.2%増)、純利益88億800万円(同4.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を70万株(発行済み株数の1.47%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は4月8日から10月31日までで、株主還元水準の向上や資本効率の改善を図ることが目的としている。
■ルネサス <6723> 408円 +41 円 (+11.2%) 本日終値
ルネサスエレクトロニクス<6723>が大幅続伸。この日、産業オートメーション機器向け32ビットRXマイコン「RX72N」及び「RX66N」を発売したと発表しており、新製品の業績への貢献を期待した買いが入った。今回発売した両製品は業界最速クラスの120メガヘルツで読み出し動作が可能なフラッシュメモリを業界最大クラスの4メガバイト搭載し、さらに、SRAMを1メガバイト搭載。これらのメモリにより、読み出しの遅い外付けメモリを使用する必要がないため、CPUの性能を最大限に発揮できるのが特徴という。また、今までの汎用マイコンでは実現できなかったWVGAなどの高解像度グラフィックスを1チップで実現することも可能となるとしている。
■チェンジ <3962> 2,711円 +258 円 (+10.5%) 本日終値
チェンジ<3962>が大幅続伸。6日の取引終了後、東京地下鉄(東京都台東区)向けに、有事対応時の情報共有を目的としたWeb/iPad専用アプリケーションを開発したと発表しており、これが好感された。同アプリケーションは、地下鉄のトンネル、橋梁など土木構造物(トンネル、橋梁など)で有事が発生した際の、発生現場と事務所間での円滑な情報共有を図るもので、現場担当者が直接、iPadの専用アプリケーションから、現場の写真や動画の共有や対応状況のリアルタイムな報告をできるようにしたのが特徴。また、報告内容を一部テンプレート化することで、現場担当者が行う情報入力の手間も効率化するとしている。
■ディスコ <6146> 22,890円 +2,000 円 (+9.6%) 本日終値
ディスコ<6146>は続急伸。6日取引終了後に発表した20年3月期第4四半期(1~3月)の単体出荷額(速報値)が前年同月比20.7%増の319億円7000万円に拡大しており、これを好感する買いが向かった。精密加工装置がダイサーを中心に増加したほか、消耗品である精密加工ツールも伸びた。同社は会計基準の変更により売上高の前年比較が困難なことから、前会計基準における売上高に相当する「出荷額」を開示している。また、併せて発表した第4四半期売上高は318億100万円だった。20年3月期通期の売上高は1183億900万円となり、予想値の1141億円を3.7%上回った。
■ニトリホールディングス <9843> 15,400円 +990 円 (+6.9%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>はマドを開けて急反発。6日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想を発表し、売上高6532億円(前期比1.7%増)、営業利益1122億円(同4.4%増)、純利益757億円(同6.0%増)と売上高、営業利益ともに過去最高を更新する見通しとなったことが買い材料視されたようだ。今期は、同社独自のビジネスモデルである「製造物流IT小売業」の強みを進化させ、国内ではコーディネート提案やO2Oの推進、海外ではEC事業の拡大やそれぞれの市場特性に応じた取り組みを進めるとしている。更に持続可能な成長に向け、商品開発や品質管理態勢の強化、また物流や組織、システムなどの改革を実行していくとしている。なお、20年2月期の連結業績は売上高6422億7300万円(前の期比5.6%増)、営業利益1074億7800万円(同6.6%増)、純利益713億9500万円(同4.7%増)だった。
■東京エレクトロン <8035> 22,105円 +1,190 円 (+5.7%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>といった半導体関連株が高い。6日の米国市場で、インテルやエヌビディアなどの半導体大手が急伸しており、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は12日、前日比で10.38%高の1592.88に上昇した。データセンターや5G関連の通信機器などに半導体は底堅い需要が見込めるとみられており、同関連の有力銘柄の下値を拾う動きが強まっている。
■新生銀行 <8303> 1,499円 +70 円 (+4.9%) 本日終値
新生銀行<8303>が3日続伸。前引け後に、SBIホールディングス<8473>の新生銀株式保有割合が3月26日時点の8.93%から10.02%に上昇したと発表しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、4月6日にSBIが提出した変更報告書では保有目的は純投資となっている。
■TSIホールディングス <3608> 382円 +17 円 (+4.7%) 本日終値
TSIホールディングス<3608>が続伸。6日の取引終了後、米国でアクションスポーツ専門のECサイト「Tactics.com(タクティクス)」を運営するEfuego社(オレゴン州)の88%の株式を3月31日付けで取得し、子会社化したことを発表しており、これが好感された。Efuego社を取り組むことで、米子会社との相乗効果のほか、今後同社グループが米国進出する際の共通プラットフォームとしての機能も期待できるとしている。
株探ニュース