株価指数先物【引け後コメント】ショートに傾いていたポジションの巻き戻しが一段と強まる可能性

市況
2020年4月7日 17時28分

大証6月限

日経225 19150 +580 (+3.12%)

TOPIX 1419.5 +47.5(+3.46%)

日経225先物は前日比580円高(+3.12%)で通常取引を終了。米国での 新型コロナウイルスの感染拡大について、ピークアウトの見方が伝わり、6日の米国市場では NYダウが1600ドルを超える上昇。想定されていたが、予想以上の上昇だったこともあり、ポジティブに評価された。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から1万8930円で始まると、現物の寄り付き直後には1万9150円まで買われている。

その後はこう着感が強まり、ランチタイムでやや弱含みとなると、現物の後場開始直後には1万8520円と下げに転じる場面もみられていた。しかし、グローベックスの米株先物が強い値動きを見せていたほか、14時以降には「イタリアが5月4日からロックダウンを緩和し始める公算が大きい」とメディアが報じたことをきっかけに大引けにかけて再動意をみせており、結局は朝方につけた1万9150円で通常取引を終えた。

手口面では前日のような野村が7000枚を超える買い越しといった大きな傾きはなく、目立つところでは、買い越しでは野村1265枚、シティ690枚、JPモルガン655枚。売り越しではメリル1242枚、クレディスイス1008枚、モルガンS857枚といったところ。本日の動きとしては米国同様にショートカバー中心のアンワインドの流れといったところであろう。

日本の非常事態宣言については、ロックダウンではなく、これまでの延長線上との見方。経済への影響は大きいものの、併せて発表される緊急経済対策による下支えが期待されている。一方、海外では米国やイタリアで新型コロナウイルス感染拡大のピークアウトが見込まれてきており、ショートに傾いていたポジションの巻き戻しが一段と強まる可能性はありそうだ。

なお、グローベックスの米株先物ではNYダウが600ドル近く上昇しており、日経225先物のナイトセッションは一時1万9460円まで上昇している。明日の朝方にはレバETFに絡んだ買い手当も意識されやすく、日銀保有のETFの損益分岐点ともいわれていた1万9500円が射程に入ってくる。

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