【↑】日経平均 大引け| 急反発、米経済再開方針を好感し一時1万9900円台 (4月17日)

市況
2020年4月17日 16時41分

日経平均株価

始値  19575.85

高値  19922.07(14:32)

安値  19554.70(09:00)

大引け 19897.26(前日比 +607.06 、 +3.15% )

売買高  14億0905万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6104億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は前日比607円高と急反発、一時1万9900円台に乗せる

2.NYダウ先物が大幅高、トランプ米大統領の一部地域の経済再開方針を好感

3.米ギリアド社の治療薬が新型コロナ患者に有効だったとの報道も追い風

4.東エレクやソニー、レーザーテクなど値がさの優良ハイテク株が買われる

5.任天堂やブイキューブ、出前館といった巣ごもり・テレワーク関連株は軟調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウ は前日比33ドル高と小幅に反発した。経済活動再開への期待を背景にインテルやマイクロソフトなどハイテク株が買われた。

東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに急反発。上昇幅は600円を超え一時1万9900円台に乗せた。

17日の東京市場は、16日の米株式市場の取引終了後、トランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染者の少ない地域から経済活動の再開を認める方針を発表した。これを受け、NYダウ先物が大幅高となり、それと連動する格好で日経平均は急上昇。また、米ギリアドサイエンシズによる抗ウイルス薬「レムデシビル」の新型コロナウイルス患者に対する治験結果は、有効性を示すものだったとの報道も追い風となった。日経平均は午後2時過ぎに一時1万9922円まで上昇した。中国1~3月期GDPは前年同期比6.8%減だったが、市場の反応は限定的だった。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が高く、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ソニー<6758>、レーザーテック<6920>など値がさの優良ハイテク株が上昇。コマツ<6301>やファナック<6954>、SMC<6273>など中国関連株もしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株も値を上げた。中小型株ではサイバーセキュリティクラウド<4493>や窪田製薬ホールディングス<4596>がストップ高に買われた。

半面、富士フイルムホールディングス<4901>、デンカ<4061>が安く、任天堂<7974>やブイキューブ<3681>といった巣ごもり、テレワーク関連株が軟調。出前館<2484>も急落した。ウエルシアホールディングス<3141>やコスモス薬品<3349>といったドラッグストア株も値を下げた。緊急事態宣言の全国への拡大を受け、JR東日本<9020>やJR東海<9022>といったJR株も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約251円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、富士フイルム <4901> 、ヤマトHD <9064> 、NTT <9432> 、ニチレイ <2871> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約12円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)水産・農林業、(3)パルプ・紙、(4)食料品、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△フロンテオ <2158> [東証M]

AIによる新型コロナ感染症に対するドラッグリポジショニングの研究を開始。

△アイスタディ <2345> [東証2]

ウェブトラベルと業務提携。

△きちりHD <3082>

子会社が新型コロナ除菌・消毒サービス事業を開始。

△ネットイヤー <3622> [東証M]

20年3月期業績は営業損益が赤字縮小に上振れ。

△sMedio <3913> [東証M]

「Intel AI Buildersプログラム」メンバーに認定

△メドレックス <4586> [東証M]

DWセラピ研 <4576> [JQG]と共同開発契約を締結。

△窪田製薬HD <4596> [東証M]

LEO Pharma社と共同研究契約。

△リンクバル <6046> [東証M]

オンライン婚活をサポートするビデオ通話アプリをリリース。

△エスクロAJ <6093>

100万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△ヒロセ通商 <7185> [JQ]

3月の営業収益は54%増で3ヵ月連続プラス。

▼安永 <7271>

前期最終を一転赤字に下方修正、配当も1円減額。

▼西鉄 <9031>

前期経常を7%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)リケンテクノ <4220> 、(2)きちりHD <3082> 、(3)アステリア <3853> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)グリーンズ <6547> 、(6)PLANT <7646> 、(7)ブレクスルー <2464> 、(8)カーブスHD <7085> 、(9)IBJ <6071> 、(10)テクノプロH <6028>

値下がり率上位10傑は(1)デザインワン <6048> 、(2)アトラ <6029> 、(3)日華化学 <4463> 、(4)SHIFT <3697> 、(5)ダイジェト <6138> 、(6)いちご <2337> 、(7)オリバー <7959> 、(8)シンクロ <3963> 、(9)フェイス <4295> 、(10)中央倉 <9319>

【大引け】

日経平均は前日比607.06円(3.15%)高の1万9897.26円。TOPIXは前日比20.30(1.43%)高の1442.54。出来高は概算で14億0905万株。東証1部の値上がり銘柄数は1063、値下がり銘柄数は1034となった。日経ジャスダック平均は3095.69円(21.62円高)。

[2020年4月17日]

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