【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高を受け先物主導の買い戻し優勢 (4月27日)
始値 19410.84
高値 19819.06(14:54)
安値 19410.18(09:03)
大引け 19783.22(前日比 +521.22 、 +2.71% )
売買高 12億4740万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0113億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、500円超の上昇で一時1万9800円台に
2.米株高や原油高、経済活動再開への期待などで戻り相場
3.海外ヘッジファンド筋による先物主導の買い戻しが寄与
4.日銀の金融会合は事前に織り込みも出尽くしとはならず
5.全体の8割に当たる銘柄が上昇し、ストップ高も相次ぐ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比260ドル高と3日続伸した。中小企業の支援を含む4840億ドルの追加経済対策が成立したことや、原油価格の上昇が好感され買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末の米株高などを受け大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は前週末比500円を超える上昇となった。
27日の東京市場は、前週の地合い悪から一転してリスク選好の流れが一気に強まった。前週末の米国株市場では原油市況の戻りや、新型コロナウイルスの感染拡大がピーク越えしたとの観測から経済活動再開への期待が株価を押し上げる材料となった。東京市場でも、海外ヘッジファンド筋とみられる先物主導の買い戻しが日経平均の上げ足を加速させる格好となり、日経平均は一時1万9800円台に乗せる場面もあった。日銀の金融政策決定会合については事前に内容を織り込んでいたこともあって、反応は限定的だったが、材料出尽くし的な売りを誘発することはなかった。業種別では電力ガスを除きほぼ全面高。東証1部の個別も8割の銘柄が上昇するなど買い気は強く、中小型株にストップ高も相次いだ。ただ、売買代金は2兆円をかろうじてキープしたものの低調だった。
個別では、ファナック<6954>が大幅高となり、ファーストリテイリング<9983>の上げも目立った。武田薬品工業<4502>が商いを伴い高い。トヨタ自動車<7203>が高く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども買いを集めた。富士フイルムホールディングス<4901>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>も上値指向。イーブックイニシアティブジャパン<3658>、三谷産業<8285>、有機合成薬品工業<4531>、ワイヤレスゲート<9419>などストップ高も続出した。
半面、デンソー<6902>が軟調。第一三共<4568>、中外製薬<4519>なども売られた。伊藤園<2593>が安く、ヤクルト本社<2267>も下落した。このほかインフォコム<4348>、アマノ<6436>が急落、Hamee<3134>、グッドコムアセット<3475>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約206円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、エムスリー <2413> 、第一三共 <4568> 、デンソー <6902> 、京王 <9008> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約26円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は電気・ガス業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)電気機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)水産・農林業、(3)その他製品、(4)石油石炭製品、(5)陸運業。
■個別材料株
△明星工 <1976>
20年3月期業績は営業利益が計画上振れ。
△イーブック <3658>
21年3月期は11%営業増益見込む。
△アズジェント <4288> [JQ]
4サービスが経済産業省の「情報セキュリティサービス基準」に適合登録。
△環境管理 <4657> [JQ]
第3四半期営業利益が通期計画を大幅超過。
△日本興業 <5279> [JQ]
20年3月期業績は計画を上回って着地。
△フロイント <6312> [JQ]
21年2月期営業利益が79%増。
△ツナグGHD <6551>
完全オンラインの外国人求職者向けイベントサービスを提供開始へ。
△ケル <6919> [JQ]
前期経常を一転20%増益に上方修正、配当も3円増額。
△PSS <7707> [東証M]
全自動PCR検査システムがフランスで活躍。
△FVC <8462> [JQ]
出資先のセルスペクトがWBSで紹介される。
▼デジハHD <3676>
20年3月期業績は計画下振れ。
▼中京医薬 <4558> [JQ]
前期最終を一転64%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三谷産業 <8285> 、(2)イーブック <3658> 、(3)有機薬 <4531> 、(4)ワイヤレスG <9419> 、(5)ツナグGHD <6551> 、(6)ビーグリー <3981> 、(7)RPA <6572> 、(8)ファナック <6954> 、(9)ミサワ <3169> 、(10)エイトレッド <3969> 。
値下がり率上位10傑は(1)インフォコム <4348> 、(2)アマノ <6436> 、(3)クボテック <7709> 、(4)トルク <8077> 、(5)スターマイカ <2975> 、(6)グッドコムA <3475> 、(7)Hamee <3134> 、(8)デジハHD <3676> 、(9)アインHD <9627> 、(10)テンポイノベ <3484> 。
【大引け】
日経平均は前日比521.22円(2.71%)高の1万9783.22円。TOPIXは前日比25.96(1.83%)高の1447.25。出来高は概算で12億4740万株。東証1部の値上がり銘柄数は1752、値下がり銘柄数は369となった。日経ジャスダック平均は3120.13円(38.74円高)。
[2020年4月27日]
株探ニュース