FRONTEOがカイ気配スタート、AIを用いた新型コロナ研究で450種の候補化合物をリストアップ
FRONTEO<2158>がカイ気配スタートとなっている。1日の取引終了後、同社の創薬支援人工知能(AI)システム「Cascade Eye」を利用した新型コロナウイルス感染症の研究で、約450種の候補化合物をリストアップしたと発表したことが好感されている。
「Cascade Eye」を利用して作成したパスウェイマップ(経路図)を利用して、その中に含まれる分子や遺伝子に関する論文を解析した結果、約450種の既存薬の転用候補が見つかったという。通常の創薬研究においては、臨床試験を経て承認される確率は約3万分の1であるといわれていることから、「CascadeEye」を使った候補薬探索が大幅な効率化をもたらすことが示唆されたという。また、リストアップした450種のうちオートファジー、抗炎症関連化合物など約400種が市販されており、効果や副作用等に関する適正な治験を経たのち、今後のコロナウイルス治療薬としての活用が期待できるとしている。