【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 骨太の内需企業復活を睨んで種を蒔く!

市況
2020年5月10日 9時30分

「骨太の内需企業復活を睨んで種を蒔く!」

●半値戻し達成、コロナショック安は一時的か

ゴールデンウイーク(GW)が終わったものの、緊急事態宣言の解除は先送りとなり、今月末まで続くことになりそうだ。

ただ、経済活動を全面的に止めておくわけにはいかないのが実際。そのため、地域によって段階的に活動再開となるため、東京市場はすでにこの点に着目、買いが入りはじめている。

日経平均株価は2万円台を回復するところまできており、何とも心強い限りだが、その背景にあるのは、各国の中央銀行による思い切った金融緩和策と政府の積極的な、というより限度なき財政政策だ。

確かに、新型コロナウイルスの感染拡大は怖い。医療面からそれを阻止するのはもちろんのことだが、同時に絶対食い止めなければならないのが経済の崩壊、特に金融危機の発生だ。この点、いまはどうかというと、幸い回避されている。巷では、今後危機に見舞われるとの説もあり、警告するというより脅すかの如き本も出版されている。

しかし、各国の中央銀行は政府がコロナ拡大の阻止で後手後手に回ったことに比べて、驚くほどの早さで賢明な対応を行ってきている。それをいち早く評価したのが株式市場であり、米国市場をはじめ東京市場、その他の世界各国の市場は3月20日前後を底に(東京市場は3月19日)浮上に転じて、現在の水準にある。

これは概ね下落幅の半値戻りの水準。金融危機が生じた場合、暴落後こんなに早く半値戻しすることはなく、この点だけをみても今回の下落は一時的に終わる可能性が非常に高いとみてよい。

●注目はインバウンドに頼らず危機克服する内需株

日本は緊急事態宣言が遅れたため経済活動の再開も遅れてしまうが、世界各国はすでに再開しているか、再開の準備に入っている。中国にいたっては、4月は日本向けマスクやパソコンの製造・輸出で、すでに本格的な生産活動に入っているというのだから驚く。

いま株式投資は、こんなところに着目して投資すれば成功する確率が高く、非常に投資しやすい状況にあると言ってよい。そこで、前回は人材派遣関連株を重点的に取り上げたが、今回はさらに注目エリアを広げたい。ということは、緊急事態宣言の解除後を先取ろうということになる。

そこで、まずはラウンドワン <4680> だ。ボウリングを中心にゲーム、カラオケなども展開しているが、いまは施設を閉じている。しかし、再開は近いとみてよく、株も続伸が見込める。

イオン <8267>ショッピングセンター開発が主業務となっているイオンモール <8905> も、急騰はないものの堅調高なら見込める。

女性専用のフィットネスクラブを運営するカーブスホールディングス <7085> も、再開とともに健康志向の女性たちが一斉に駆けつけるとみてよく、株も買い直されるだろう。

緊急事態宣言解除となれば、多くの客が訪れるのはやはりポピュラーな有名店。トリドールホールディングス <3397> が運営する「丸亀製麺」や、ハウス食品グループ本社 <2810> 傘下の壱番屋 <7630> が運営する「CoCo壱番屋」、そして寿司のくら寿司 <2695> やスシローグローバルホールディングス <3563> 、「すき家」「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングス <7550> も忘れてはなるまい。

これらに共通するのは、 インバウンドが戻らなくても国内消費者の来店で経営の危機を克服できること。いまは、こんな銘柄が有望だ。

2020年5月8日 記

株探ニュース

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