話題株ピックアップ【昼刊】:アイフル、テクマト、スクエニHD

注目
2020年5月12日 11時39分

■アイフル <8515>  286円  +41 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

アイフル<8515>が活況高。商い増勢のなか大幅高で4連騰となり、5日移動平均線を絡め上値追い基調を強めている。同社が11日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比44.6%減の16億7900万円だったが、これについては株価には事前に織り込みが進んでいた。一方、売り上げの5割を占める無担保ローンの拡大が続いており、21年3月期の業績予想については急回復を見込んでいる。営業利益は前期比約12倍の199億円を予想しており、これがポジティブサプライズとなった。

■ワールドHD <2429>  1,744円  +198 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

ワールドホールディングス<2429>が3連騰。11日取引終了後に20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。売上高364億8000万円(前年同期比19.2%増)、経常利益13億9300万円(同8.8倍の)に拡大しており、これを好感する買いが向かっている。不動産事業でデベロップメント関連の事業用地引き渡しが順調に進んだことが収益を大きく押し上げた。基幹の人材・教育ビジネスはテクノ事業の業績が伸長するなど増収増益を確保したほか、情報通信事業の採算が改善したことも大幅増益の要因となった。なお、新型コロナウイルスの影響は第1四半期時点では限定的だったとしている。

■メック <4971>  1,915円  +202 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

メック<4971>が大幅に続伸し、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。11日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は売上高28億900万円(前年同期比20.7%増)、経常利益4億6300万円(同92.9%増)に拡大しており、これを好感する買いが向かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響による一部国内顧客の需要前倒しなどを背景に、半導体を搭載するパッケージ基板向け密着向上剤のなど販売が増加した。また、薬品粗利益率が改善したことも大幅増益につながった。第1四半期経常利益の上期計画6億円に対する進捗率は77.2%と高水準で、業績上振れが視野に入っている。

■東祥 <8920>  1,331円  +126 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

東祥<8920>は3連騰している。11日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高344億6600万円(前の期比26.5%増)、営業利益96億8200万円(同35.1%増)、純利益58億300万円(同44.2%増)と大幅増益となったことが好感されている。第4四半期に新型コロナウイルスによる影響を受け、主力のスポーツクラブが苦戦したものの、ホテル事業で前期に開業した5店舗や新規開業4店舗の増収効果があったことに加えて、不動産事業が好調に推移したことが貢献した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により現段階で予想を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■テクマトリックス <3762>  2,999円  +267 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

テクマトリックス<3762>が急反騰。株価は前日比11.5%高の3045円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新した。同社は11日取引終了後に20年3月期の連結決算を発表。売上高285億5300万円(前の期比12.3%増)、経常利益30億1800万円(同28.3%増)に伸び、いずれも過去最高を達成したことが好材料視されたようだ。1日に上方修正した数値とほぼ同じ内容での着地となった。継続的なセキュリティー投資需要の高まりを背景に、情報基盤事業でセキュリティー関連製品の受注が大きく伸びた。また、アプリケーション・サービス事業では医療分野やCRM分野が好調だったほか、事業構造改革が進展したことも業績拡大に貢献した。21年3月期の業績見通しは新型コロナウイルスの影響が見通せず非開示としたが、テレワークや医療機関のオンライン化などデジタル活用の急速な広がりに加え、サイバー攻撃によるリスクの高まりがビジネス拡大の追い風となることが期待されている。

■弁護士ドットコム <6027>  6,990円  +460 円 (+7.0%) 一時ストップ高   11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が急反発し年初来高値を更新している。11日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」に、契約書データを自動で読み取り管理できる新機能「クラウドサインAI」を今夏にも提供開始すると発表しており、これが好感されている。同機能はSansan<4443>が提供する契約書データ化ソリューション「Contract One(コントラクト ワン)」の契約書データ化技術を活用。クラウドサインによる契約締結後、契約締結先の企業名・契約開始日・終了日・取引金額・自動更新の有無など8項目にわたる契約情報を自動で判別し、その情報がクラウドサイン上に記入・表示されるほか、紙で締結した書類も、スキャンしたPDFファイルをクラウドサイン上にアップロードすることで、同様に自動で情報記入され、AIによる契約管理業務の自動化が実現するという。同時に発表した20年3月期単独決算は、売上高41億3200万円(前の期比31.9%増)、営業利益3億9200万円(同23.0%減)、純利益2億6000万円(同21.9%減)だった。また21年3月期業績予想は、市場環境の急速な変化に対応した機動的な投資判断が必要との観点から、売上高予想のみ開示し52億円(前期比25.8%増)とした。

■チャームケア <6062>  972円  +55 円 (+6.0%)  11:30現在

11日に決算を発表。「7-3月期(3Q累計)経常が40%増益で着地・1-3月期も53%増益」が好感された。

チャーム・ケア・コーポレーション <6062> が5月11日大引け後(15:10)に決算を発表。20年6月期第3四半期累計(19年7月-20年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比40.1%増の13.1億円に拡大し、通期計画の18億円に対する進捗率は5年平均の61.4%を上回る72.9%に達した。

⇒⇒チャームケアの詳しい業績推移表を見る

■江崎グリコ <2206>  5,120円  +280 円 (+5.8%)  11:30現在

11日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は38億円も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。

江崎グリコ <2206> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は38.8億円となり、1-6月期(上期)計画の60億円に対する進捗率は64.8%に達し、5年平均の48.0%も上回った。

⇒⇒江崎グリコの詳しい業績推移表を見る

■Jエレベータ <6544>  2,868円  +155 円 (+5.7%)  11:30現在

11日に決算を発表。「今期経常は15%増で4期連続最高益、前期配当を2円増額」が好感された。

ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比35.1%増の27億円に拡大し、21年3月期も前期比14.7%増の31億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を16円→18円(前の期は13円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。

⇒⇒Jエレベータの詳しい業績推移表を見る

■デジタルアーツ <2326>  7,770円  +340 円 (+4.6%)  11:30現在

デジタルアーツ<2326>が続伸。決算発表でストップ高と急伸した前日に続き、この日も株価は値を上げている。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を6000円から9000円に引き上げた。8日取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想は経常利益が前期比52.6%増の35億5500万円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通みであることが評価されている。新型コロナウイルスの感染拡大で企業がテレワークを拡大していることや、児童生徒1人1台の学習用端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」が前倒しで進められていること、それにオンライン学習の利用増などにより、同社の情報セキュリティー製品の需要拡大が見込める。同証券では22年3月期の同利益は43億円と連続増益を予想している。

■スクエニHD <9684>  4,865円  +190 円 (+4.1%)  11:30現在

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は5日続伸。11日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績予想について、営業利益を240億円から327億円(前の期比32.7%増)へ、純利益を168億円から213億円(同9.9%増)へ上方修正したことが好感されている。また、従来33円を予定していた期末配当について、11円増の44円として通期54円とし、前の期実績に対しても7円の増配となる予定だ。HDゲームにおいて、大型タイトルである「ファイナルファンタジー7リメイク」の発売時期を21年3月期に延期したことで売上高は2700億円から2605億円(同4.0%減)へ下方修正した。ただ利益面では、コンテンツ制作勘定に係る評価減を計上した一方、オンラインRPG「ファイナルファンタジー14」の拡張パッケージ販売と課金会員者数が伸長したことや「ドラゴンクエストウォーク」が好調に推移したことが貢献した。また、マンガアプリ「マンガUP!」や電子書籍なども販売を伸ばした。

■タカラバイオ <4974>  2,549円  +55 円 (+2.2%)  11:30現在

タカラバイオ<4974>が続伸している。11日の取引終了後、開発中の腫瘍溶解性ウイルスC-REVに関して、中国タスリー・バイオファーマシューティカルズ社(上海市)と中国における独占的開発・製造・販売を許諾するライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、同薬の開発加速が狙い。契約に伴い、同社はタスリー社から契約一時金、契約維持金及び開発の進捗に応じたマイルストーン達成金を受け取ることになり、合計金額は30億円以上となる可能性があるという。更に上市後は売上高に応じたロイヤルティーなどを受け取るとしている。

■INV <8963>  24,870円  -6,030 円 (-19.5%)  11:30現在

11日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は98%減益、未定だった分配金を30円に修正」が嫌気された。

インヴィンシブル投資法人 <8963> [東証R] が5月11日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった20年6月期の業績予想は経常利益が前期比98.4%減の1.8億円に落ち込む見通しと発表した。

⇒⇒INVの詳しい業績推移表を見る

■三越伊勢丹 <3099>  636円  -54 円 (-7.8%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

11日に決算を発表。「前期経常は38%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。

三越伊勢丹ホールディングス <3099> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比38.2%減の197億円に落ち込んだ。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒三越伊勢丹の詳しい業績推移表を見る

■GMOアドパートナーズ <4784>  419円  +80 円 (+23.6%) ストップ高   11:30現在

インターネット広告を展開するGMOアドパートナーズ<4784>がストップ高に買われている。11日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の3億5274万円に急拡大して着地。第1四半期業績だけで通期計画の3億2000万円をすでに上回っており、これを好感する買いが向かった。主力とするエージェンシー事業で大手顧客向けの一部好調業種の需要を取り込んだことに加え、投資有価証券評価益が急増したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期業績予想は新型コロナウイルスの影響が見通し不透明のため、現時点では据え置くとしている。

■エフオン <9514>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在

エフオン<9514>はストップ高まで買われている。同社は11日取引終了後に、20年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)の連結決算を発表。営業利益は23億800万円(前年同期比9.3%増)となり、通期計画28億円に対する進捗率は82.4%となった。売上高は90億3200万円(同8.3%増)で着地。既存の木質バイオマス発電所であるエフオン白河やエフオン日田、エフオン豊後大野が高稼働率を維持したほか、新設のエフオン壬生発電所がほぼ3カ月フル稼働したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

ブランジスタ <6176>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在

ダイトーケミックス <4366>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

テックポイント・インク <6697>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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