<注目銘柄>=DTS、増益基調織り込む動き継続へ
DTS<9682>は3月16日安値1568円を底に反発基調をたどっているが、年初来高値2649円からの下落に対する戻り余地は大きい。
4月30日に発表した20年3月期連結決算は、営業利益が106億7400万円(前の期比9.0%増)だった。政府系金融機関向け基幹システム更改や証券会社向けイントラネット更改案件、住宅関連の開発案件などが順調に推移した。また、子会社の決算期変更による上乗せや、不採算案件の減少も寄与した。
続く21年3月期は、CAMBRIC(クラウドコンピューティング、AI、モビリティ、ビッグデータ、ロボティクス、IoT、サイバーセキュリティー)などの新技術を活用したデジタルビジネスやイノベーションの進展、更にレガシーシステムからの転換などに向けた投資の流れは継続すると予想。新型コロナウイルスの影響はあるものの、営業利益107億円(前期比0.2%増)と前期並みの利益確保を見込む。業績堅調を織り込む動きはまだ継続しそうだ。(仁)