日本ドライが急反騰、防災設備需要の拡大で20年3月期経常は4期ぶり最高益を達成
日本ドライケミカル<1909>が急反騰している。27日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益が前の期比39.2%増の24億2100万円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新したことが好材料視されている。
防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型案件の工事が進んだうえ、プラント施設の工事案件も増加した。また、メンテナンス事業では改修・補修工事案件の引き合いが継続したほか、車輌事業で電力会社向け特殊車輌を納入しており、これらも業績拡大につながった。21年3月期の業績見通しは開示しなかったが、新型コロナウイルスの影響が懸念されるなか、防災・減災を目的とした公共事業や都市部の大規模再開発などによる需要拡大の継続への期待は大きい。