カルナバイオ Research Memo(7):自社臨床試験でパイプラインの価値最大化に取り組み、持続的な利益創出目指す

特集
2020年5月28日 15時27分

■業績動向

4. 創薬ビジョン2030について

カルナバイオサイエンス<4572>は「創薬ビジョン2030」を掲げている。2010-2015年までを自社での創薬開発に向けた体制作りの時期とし、2016-2020年に複数パイプラインの導出実績を作ると同時に、自社臨床試験を開始する。今後のスケジュールとしては、2025年までに自社臨床試験でヒトでのPOC※を取得し、開発品の価値最大化を図った上で導出すると同時に、マイルストーン収入による経営の安定化を図る時期と位置付けている。2026年以降は導出した複数パイプラインのマイルストーン収入のほか、導出品の販売開始によって得られるロイヤリティ収入により、持続的な利益の創出を目指していくことになる。

※新薬候補物質の有効性や安全性が臨床試験で確認されること。

現在、シエラ、大日本住友製薬、ギリアドの3社とライセンス契約を締結しており、これら3社から得られる開発品にかかるマイルストーン収入は最大で総額860億円(105円/米ドル換算)となる。さらに、現在自社開発を進めているBTK阻害剤「AS-0871」「AS-1763」もプロックバスター候補であり、今後実施する臨床試験の結果次第で大型ライセンス契約に結び付く可能性がある。当面は研究開発ステージが続くものの、導出品や自社開発品の今後の進捗が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

提供:フィスコ

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