話題株ピックアップ【夕刊】(3):デルタフライ、インパクト、Hamee

注目
2020年6月2日 15時24分

■デルタフライ <4598>  2,261円  +400 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

Delta-Fly Pharma<4598>がストップ高で年初来高値を更新。1日の取引終了後、肺がん治療薬として開発中のDFP-14323の第2相臨床試験で、登録した全症例の病態制御に関する指標である病勢コントロール率が100%になったと発表しており、これが好感された。なお、同件に関する業績への影響はないとしている。

■フルスピード <2159>  512円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

フルスピード<2159>がストップ高の512円に買われた。1日の取引終了後、子会社フォーイットが、クリエイタープロダクション事業を展開するBitStar(東京都渋谷区)と資本・業務提携で合意したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、BitStar社が運営する日本最大級のインフルエンサーネットワーク「BitStarネットワーク」におけるアフィリエイト独占アライアンスを実現し、フルスピードの動画アフィリエイト広告事業の強化・成長を図ることが狙い。また、Bitstarが実施する第三者割当増資を引き受けることで、新たな協創デジタルマーケティングソリューションの実現を可能にし、両社の事業拡大を図るともしている。

■クロスキャット <2307>  1,230円  +167 円 (+15.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

クロスキャット<2307>が急動意、一時17%を超える上昇で1240円台まで値を飛ばした。4月中旬にマドを開けて急騰後、900円台後半から1100円のゾーンで1カ月半以上にわたりもみ合っていたが、目先ボックス上限をブレークし大勢2段上げの様相をみせた。銀行・保険など金融機関やクレジット会社向けで大規模案件を獲得、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資ニーズを捉えている。また、政府が改めて積極推進を図るマイナンバー活用でも商機が大きい。AIやビッグデータを活用した「スーパーシティ」構想を主眼とする改正国家戦略特区法が5月27日に成立、自動運転やキャッシュレス決済、ドローン配送などを骨子とした最先端都市構想は同社にもビジネスチャンスをもたらす。

■EAJ <6063>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

日本エマージェンシーアシスタンス<6063>は急伸しストップ高の1111円に買われた。複数のメディアで、政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止のための入国規制を、月内にも緩和に向けた交渉を開始すると報じられた。まずビジネス用途に限り、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国から来る人について緩和する方針という。同社は外国人に対して、日本の医療機関とのマッチングや、医療滞在ビザの発給支援、医療通訳の派遣などのアシスタンスサービスを提供していることから、思惑的な買いが入ったようだ。

■アーレスティ <5852>  414円  +54 円 (+15.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

アーレスティ<5852>が物色人気化。自動車向けを中心とするダイカスト大手。1日取引終了後、20年3月期業績予想の修正を発表。最終損益は2億円の黒字予想から15億円の赤字予想とする一方、本業のもうけを示す営業利益段階で従来予想の2億6000万円から7億円(前の期比78%減)に上方修正した。同社は5月14日に予定していた決算発表を6月17日に延期していたが、今回の見通し修正を受け空売りの買い戻しを誘発したとみられる。

■フェニックスバイオ <6190>  852円  +95 円 (+12.6%) 一時ストップ高   本日終値

フェニックスバイオ<6190>が一時ストップ高に買われた。同社は1日、LSIメディエンス(東京都千代田区)と業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。LSIメディエンスは、医薬品の臨床検査、診断薬サービス、医薬品開発サービスなど医療分野から、農薬並びに食品などのヘルスケア分野を対象として多種多様なサービスを展開している企業。今回の業務提携は、肝炎分野の薬効評価試験をはじめ、医薬品・農薬・化学品などの安全性評価に関するフェニクスB製品の受託試験業務をLSIメディエンスに委託することで、幅広い分野へのサービス展開を目指すことを目的としている。

■SMN <6185>  1,057円  +114 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

SMN<6185>が大幅高で5連騰と気を吐いた。株価は一時14%を超える上昇で1079円まで駆け上がり、昨年7月以来約11カ月ぶりの4ケタ大台回復となった。ソニーグループに属し高速処理技術など最先端テクノロジーを駆使したネット広告を展開、アドテクのほか人工知能(AI)活用商品も手掛ける。ここAI関連株に物色の矛先が向かうなか、同社にも人気が波及した。20年3月期は営業3%増益にとどまったが、トップラインは14%増収と2ケタ成長路線が継続している。21年3月期予想は未開示ながらAI活用商品の寄与でトップラインの伸びは継続する公算が大きい。

■インパクト <6067>  1,786円  +170 円 (+10.5%)  本日終値

インパクトホールディングス<6067>が3日続伸。同社はきょう、子会社のMEDIAFLAG沖縄が製品やサービスの不具合を検出・報告する「デバッグサービス」を開始したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなったようだ。「デバッグサービス」の対象は、スマートフォンアプリやWEBサイト、組み込みソフトウェア、その他のソフトウェア・ハードウェア(家庭用ゲーム機や教育用ソフトなど)。このサービスを開始するにあたり、グループ会社で総合的なビジネスソリューションを提供しているジェイエムエス・ユナイテッドと連携し、デバッグサービスのノウハウ導入を短期間で実現したという。

■駅探 <3646>  598円  +50 円 (+9.1%)  本日終値

駅探<3646>が急伸。同社は電車の乗換案内など経路検索サービスを展開しており、法人向けライセンス販売や広告など中心に収益を確保している。1日取引終了後、通信やデータセンター事業などを営むTOKAIコミュニケーションズ(静岡市)とMaaS(Mobility as a Service)領域を核とした業務提携で基本合意したことを発表、これによる業容拡大期待が買いを呼び込む格好となった。また同日、同社は筆頭株主であるCEホールディングス<4320>から出ていた全取締役の解任を求める株主提案に反対することを決定したと発表。今月29日予定の株主総会に向け株主の委任状争奪戦に発展する可能性も取り沙汰された。

■Hamee <3134>  1,473円  +121 円 (+9.0%)  本日終値

Hamee<3134>が大幅続伸。この日、クラウド(SaaS)型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の総契約数が4000社を突破したと発表しており、これが好感された。ネクストエンジンは、08年にサービスをスタートさせたプラットフォーム。自社ネットショップ運営の強みを生かした機能開発や、13年に公開したAPIによりプラットフォーム化を実現し、契約数を増加させているという。

●ストップ高銘柄

ストリームM <4772>  302円  +80 円 (+36.0%) ストップ高   本日終値

フォーサイド <2330>  129円  +30 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値

シルバエッグ <3961>  1,999円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

サインポスト <3996>  2,209円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

イメージ情報開発 <3803>  626円  +100 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値

など、17銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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