株価指数先物【引け後コメント】ゴールドマンがTOPIX先物5500枚超買い越しでロングに傾けてくる可能性

市況
2020年6月2日 17時23分

大証6月限

日経225 22370 +250 (+1.13%)

TOPIX 1588.5 +15.5 (+0.98%)

日経225先物は、前日比250円高(+1.13%)の2万2370円で日中取引を終了。米中対立への警戒や米国内での抗議デモの激化が重荷となり、寄り付きは2万2190円と、ナイトセッションの終値2万2210円を若干下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万2110円まで下押す場面がみられた。しかし、経済活動再開による景気回復期待に伴う物色が継続しており、インデックスに絡んだ資金流入が相場を押し上げている。また、新型コロナウイルスの影響で売り込まれていた景気敏感株を中心に買い直される中、前場半ばには一時2万2340円まで上昇。後場はこう着感が強まるものの、大引け間際には2万2410円上げ幅を広げた。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> は小幅ながら下げに転じたが、ソフトバンクグループ <9984> がけん引する形となった。また、後場半ばには東京都で新たに30人以上の新型コロナウイルス感染が確認されたと伝えられたが、市場は反対に強含みの展開となるなど、アフターコロナを意識した物色に移っていることが確認された。また、NEXT日経平均レバレッジ <1570> [東証E]などレバETFの調整売買による引けの先物買い需要が450億円程度と観測されており、先物需給に伴う押し上げもあった。

日経平均の急ピッチな上昇に対する過熱感を指摘する市場参加者の声も聞かれている。テクニカル面ではそういった見方になりやすいだろうが、グローベックスの米株先物はNYダウが弱含みに推移し、米中対立への警戒や抗議デモの拡大による経済正常化の遅れが警戒されるなかでの強い値動きである。短期的な調整があったとしても、押し目買い意欲は強そうだ。

手口面では、日経225先物の売り越しがABNアムロ、ソジェンとなり、買い越しではクレディスイス、ドイツが目立つ。ヘッジファンドの一種であるCTA(商品投資顧問)はクレディスイス経由から発注される傾向があるとみられており、CTAが動き始めたとの思惑につながりそうである。また、TOPIX先物はソジェンが3200枚、モルガンSが2100枚の売り越しに対してゴールドマンが5500枚超買い越している。ゴールドマンは米国の弱気見通しを修正していることもあり、ロングに傾けてくる可能性がありそうだ。

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