東京株式(前引け)=反落、円高など嫌気して利益確定売り
9日前引けの日経平均株価は前営業日比147円33銭安の2万3030円77銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は8億873万株、売買代金概算は1兆2437億4000万円。値上がり銘柄数は646、対して値下がり銘柄数は1436、変わらずは84銘柄だった。
前日の米国株市場は主要株指数が揃って大幅高となり、ナスダック総合指数は約3カ月半ぶりに最高値を更新したが、東京市場では目先買い疲れ感から売りが先行した。外国為替市場で一時1ドル=108円台を割り込むなどドル安・円高に振れていることで輸出株中心に利益確定の売りを促す格好となった。海運や鉄鋼、非鉄など景気敏感セクターへの売りが目立った。下値では押し目買いが入り、前場後半は日経平均も下げ渋ったが、値下がり銘柄数は1400を上回った。
個別ではトヨタ自動車<7203>が軟調、レーザーテック<6920>も利食われた。東京エレクトロン<8035>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。朝日放送グループホールディングス<9405>が急反落、アイル<3854>も大幅安となった。半面、ファーストリテイリング<9983>が高く、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。キーエンス<6861>も頑強。東京海上ホールディングス<8766>が買われた。ワイヤレスゲート<9419>はストップ高となった。古河電池<6937>はストップ高カイ気配。