売り先行も22000円辺りが支持線として意識される/オープニングコメント

市況
2020年6月22日 8時43分

22日の日本株市場は、売り先行からのスタートになろう。19日の米国市場では、NYダウが208ドル安だった。米国のポンペオ国務長官と中国の楊共産党政治局員によるハワイでの非公式会合で、中国が第1段階貿易合意である米農産物購入を確約したことが好感材料となり上昇して寄り付いた。その後、フロリダ州やカリフォルニア州などのウイルス感染者数の連日急増が伝えられると下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の22290円。円相場は1ドル106円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行する格好から始まろうが、22000円辺りに25日線が位置しており、同線が支持線として意識されやすく、売り一巡後は底堅い相場展開が見込まれる。また、米国における感染第2波への警戒が高まっている状況はこれまでも伝わっており、上値の重石にはなろうが改めて売り込む流れにはならないだろう。また、米国ではクアドプルウィッチングだったことも一因であり、需給が通過したことで警戒感はそれ程高まらないだろう。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から後場は日銀のETF買い入れへの思惑が売り込みづらくさせる。先週末には日銀が通常のETF(1001億円)を買い入れており、日経平均は22500円を挟んでの底堅い相場展開となっていた。最近では日銀のETF買い入れのタイミングが見極めづらい状況であることも、短期筋の売り仕掛け的な売買を手控えさせることになるだろう。

もっとも売りが先行する中では売り一巡後の底堅さを見極める必要もある。そのため、個人主体の売買に向かいやすい。中小型株に対する活発な物色が続いており、先週末のマザーズ、JASDAQ平均はいずれも続伸である。一部の銘柄に資金が集中している状況であるが、需給良好な中で個人の資金回転も効いているようである。過熱感が警戒されているとはいえ、フットワークを高めつつ、トレンド追随の物色が続くことになりそうだ。イベントとしては今週からIPOが再開されることにより、現在の個人の需給状況の良さが表れよう。

《AK》

提供:フィスコ

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