話題株ピックアップ【夕刊】(3):ディディエス、LTS、クラウドW

注目
2020年6月24日 15時23分

■ライトアップ <6580>  2,367円  +291 円 (+14.0%)  本日終値

ライトアップ<6580>は大幅反発。この日正午ごろ、リログループ<8876>子会社のリロクラブと業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携は、リロクラブの福利厚生サービスを利用している全国の中小企業が、国や地方自治体の公的支援制度を活用しやすくなるよう各種サポート体制を構築するのが目的。ライトアップが助成金・補助金自動診断システム「Jシステム」をOEM提供することで、最適な助成金の種類と金額を最短1分でスピード診断できる「Relo助成金診断サービス」の提供を開始するとしている。

■クロスキャット <2307>  1,355円  +164 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

クロスキャット<2307>が大幅高、5日移動平均線を足場に一気に上放れてきた。銀行・保険など金融機関やクレジット会社向け受託開発案件で強みを持つシステム開発会社で、AIやビッグデータを活用した「スーパーシティ」構想などで収益機会が膨らむとみられている。また、政府が普及に本腰を入れるマイナンバーシステムでは、マイナンバーカードと運転免許証などの一体化を検討するなど、デジタル行政の基盤とする構想が明確化しており、ここでも活躍余地が期待された。

■指月電機製作所 <6994>  562円  +57 円 (+11.3%)  本日終値

指月電機製作所<6994>は急動意、三菱電機系の大型コンデンサーメーカーで自動車向け高耐熱フィルムコンデンサーでは抜群の商品競争力を有し、村田製作所<6981>とは125度Cで連続使用が可能なフィルムコンデンサーを開発している。電気自動車(EV)用コンデンサーが好調で収益に寄与しているほか、力率改善用機器や高調波抑制装置などの電力機器が都市開発案件で受注を伸ばしており、ここにきて政府が打ち出したスーパーシティー構想に絡む銘柄としてマーケットの視線が向いているようだ。株価は500円台と値ごろ感がありPBRも0.8倍台にとどまっているほか、株式需給面でも信用買い残が枯れた状態にあり戻り売り圧力に乏しい。

■Jテック・C <3446>  2,900円  +276 円 (+10.5%)  本日終値

ジェイテックコーポレーション<3446>が急反発。23日取引終了後、中小企業庁が公募した令和2年度「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に大阪大学との共同研究として申請し、採択されたと発表しており、これが材料視されたようだ。今回のサポイン事業では、再生医療におけるiPS細胞などを用いた製造プロセスの重要な作業の一つである細胞凝集塊の分散工程で、従来の試薬などを使用した手作業に代えた全く新しい手法を用い、一つ一つの単細胞まで分散する自動化技術の開発、及びその装置化を目指す。同技術は、将来的にiPS細胞による再生医療関連への製品展開のみならず、抗がん剤開発などへ適用できる技術として期待されるとしている。

■ハークスレイ <7561>  1,105円  +95 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ハークスレイ<7561>が急騰。株価は一時、前日に比べ13%強高に買われた。同社は23日取引終了後、自社株取得枠の設定を発表したことが好感された。30万株(発行済み株式数の3.19%)、3億1950万円を上限としており、取得期間は6月24日から7月31日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)および市場買い付けを利用する予定。

■ディー・ディー・エス <3782>  335円  +27 円 (+8.8%)  本日終値

ディー・ディー・エス<3782>が続急伸し年初来高値を更新。23日の取引終了後、同社の「万能認証基盤 Themis(テミス)」が、鈴鹿市教育委員会の「Chromebook」のOSログイン認証のために導入されたと発表しており、これが好材料視された。今回「Themis」が導入されたのは、ChromeOSへのログインに顔認証を利用できるソリューションであったことなどが要因という。同社では22日、教育機関の教職員や児童生徒を対象とした「Themis スクールパック」を商品化し、提供を開始したと発表しており、今後の教育機関への普及が期待されたようだ。

■東海ソフト <4430>  1,412円  +107 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

東海ソフト<4430>が大幅高、8%を超える上昇で3日ぶりに大きく切り返してきた。独立系のソフトウェア開発企業で車載ソフトやIoT関連などで優勢性がある。自動車向けでは機能安全に対応した量産ソフトウェア開発から試作ソフト開発まで幅広く対応している。また、ディープラーニングを利用した人工知能(AI)システムの開発・導入支援でもワンストップでサポートする体制を整えており、今後政府主導のスーパーシティー構想にも絡む自動運転ソフトなどで豊富な実績が生かされる公算が大きい。20年5月期は4%増収、経常利益は2ケタ伸長の4億6000万円を見込むが上振れる可能性も意識されている。

■エル・ティー・エス <6560>  3,305円  +205 円 (+6.6%)  本日終値

エル・ティー・エス<6560>が急反発し一時、前日比485円(15.6%)高の3585円に買われている。23日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、7月8日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われている。同社は、企業の業務変革を支援するコンサルティングサービスが主な事業。20年12月期連結業績予想は、売上高50億円(前期比31.9%増)、経常利益3億5000万円(同17.4%増)を見込んでいる。同時に、市場変更における形式要件(株主数)を充足することを目的として、14万株の立会外分売を実施すると発表した。分売期間は7月1日から3日で、分売値段は分売実施前営業日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。買付申込数量の限度は顧客1人につき200株(売買単位100株)としている。

■クラウドワークス <3900>  1,394円  +86 円 (+6.6%)  本日終値

クラウドワークス<3900>が急反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「ネット経由で企業や個人から単発の仕事を請け負う『ギグワーク』が、新型コロナウイルスの感染問題を機に日本で増えている」と報じられており、クラウドソーシング大手の同社やフリーランスIT人材と企業とのマッチングサービスを展開するギークス<7060>などが関連銘柄として買われた。記事によると、コロナ禍により収入が減少した人がクラウドソーシングで補おうとする動きのほか、在宅勤務の広がりでスキマ時間を使った副業を行う人が増えているとしており、専用仲介サイトの新規登録者数は上半期で延べ100万人となる見通しとしている。

■レアジョブ <6096>  2,690円  +142 円 (+5.6%)  本日終値

レアジョブ<6096>が大幅反発。23日の取引終了後に定款の一部変更を発表しており、これを好感した買いが入った。事業内容の多角化や新規事業への進出に備えるため、「職業安定法に基づく有料職業紹介事業」「人材育成及び職業能力開発のための研修事業」を新たな事業目的として追加するとしており、業容拡大への期待が高まっているようだ。

●ストップ高銘柄

グッドライフカンパニー <2970>  1,352円  +300 円 (+28.5%) ストップ高   本日終値

GMOペパボ <3633>  3,710円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

GMO TECH <6026>  3,790円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

みらいワークス <6563>  3,080円  +504 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

東日システム <3316>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

GFA <8783>  223円  -80 円 (-26.4%) ストップ安   本日終値

不二ラテックス <5199>  3,480円  -700 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値

日邦産業 <9913>  525円  -100 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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