「マイナンバー」が11位にランク、普及加速に向け年内に工程表策定へ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「マイナンバー」が11位となっている。
政府は23日、「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ」の第1回会合を開いた。このワーキンググループ(WG)では、デジタル化やオンライン化を一挙に進めるために、マイナンバー制度などの改善策について議論を進めていく予定。具体的には、マイナンバーカードの普及を加速するための対策、自治体の業務システムの早急な統一・標準化、民間企業がマイナンバーのシステムを活用しやすくするための対策、マイナンバーカードの発行主体である地方公共団体情報システム機構(JLIS)の強化、などについて早急に論点を整理したうえで、年内に工程表を策定するとしている。
菅義偉内閣官房長官は会見で「新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、デジタル化やオンライン化の必要性が明らかとなった。10万円の給付の際にシステムの対応能力が追い付かないなど、抜本的な強化策が必要になっている」などと述べ、「できるものから実施していきたい」と力を込めた。政府の取り組みはマイナンバーカードの普及が進んでいないことが背景にあるとみられ、総務省によれば全国普及率は6月1日現在で16.8%にとどまっている。
また、総務省は2020年9月から21年3月末までの期間限定(申し込みは20年7月から)で、マイナンバーカードの保有者を対象に決済サービスの利用額に応じてポイントを付与するマイナポイント事業を実施する予定。こうしたことからマイナンバー関連銘柄に関心が向きやすくなっており、ITbookホールディングス<1447>やクロスキャット<2307>、フライトホールディングス<3753>、ディー・ディー・エス<3782>、TKC<9746>などに注目したい。