東京株式(前引け)=反落、一時400円超下落もその後は下げ渋る
29日前引けの日経平均株価は前週末比297円39銭安の2万2214円69銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は5億7481万株、売買代金概算は9660億6000万円。値上がり銘柄数は560、対して値下がり銘柄数は1536、変わらずは68銘柄だった。
きょう前場の東京市場は主力株をはじめ利益確定売り圧力が強まり日経平均は反落した。前週末の米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念からNYダウが再び700ドルを超える下げをみせ、リスクオフの流れが東京市場にも波及した。鉄鋼や海運など景気敏感セクターが売り込まれ、日経平均は一時400円を超える下げとなる場面もあったが、米株価指数先物が比較的しっかりした動きをみせていることもあってその後は押し目買いが入り下げ渋った。
個別ではファーストリテイリング<9983>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調ソニー<6758>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調、日立製作所<6501>も冴えない。ディー・エル・イー<3686>が大幅安、スカパーJSATホールディングス<9412>、ペッパーフードサービス<3053>も大きく値を下げた。半面、レーザーテック<6920>が買われ、日本電産<6594>も堅調。アンリツ<6754>も上値を追った。キューブシステム<2335>は値上がり率トップに買われ、TDCソフト<4687>、enish<3667>なども物色人気。