株価指数先物【寄り前コメント】トレンド変わらずも、ややTOPIX優勢の展開を想定

市況
2020年7月2日 7時58分

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22200 +110 (+0.49%)

TOPIX 1545.0 +8.0 (+0.52%)

CME先物 22185 +95

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

1日の米国市場は、 NYダウは反落となったが、S&P500、 ナスダックが上昇。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待や6月のISM製造業景況指数が52.6と活動の拡大を示す50を回復したことが材料視された。しかし、引き続き新型コロナウイルスの感染が拡大していることが重荷となっている。また、米アップルは米国内でさらに店舗を閉鎖するとの発表がNYダウの上値を抑える形だった。

シカゴ先物清算値は大阪比95円高の2万2185円だった。日経225先物ナイトセッションは、2万2140円と日中比50円高で始まり、米国市場の開始前には2万1960円と2万2000円を割り込む場面もみられた。ただし、米国市場の開始後には2万2240円まで上昇。その後はこう着感の強い相場展開となり、引けにかけてはやや上げ幅を縮め、2万2200円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートとなりそうであり、2万2000円を底としたこう着感の強い相場展開が続きそうである。6月のADP民間雇用者数は237万人増となり、市場予想(290万人程度)を下回っている。経済活動の再開は進んでいるが、一方で景気回復ペースが鈍化しているとの見方から、2日に発表される6月の雇用統計への警戒感につながりやすい。

また、ナスダックは上昇したが、ハイテク株は引けにかけて軟調推移だったこともあり、影響は限られるだろう。ファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさ株の一角が下支えする形になりそうだが、昨日同様、買い一巡後にじり安基調をみせてくるようだと、2万2000円割れを仕掛けてくる可能性がある。また、昨日はNT倍率が大きく上昇していたこともあり、やや修正の動きも意識しておく必要がありそうだ。そのため、トレンドは変わらずも、ややTOPIX優勢の展開を想定しておきたい。

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