「植物工場」が23位にランク、コロナ下における衛生重視で関心高まる<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「植物工場」が23位となっている。
6月30日付の日本経済新聞朝刊で、「生育環境を制御して野菜を作る『植物工場』が新型コロナウイルス禍で脚光を浴びている」と報じられたことが、今回のランクアップの背景にある。記事によると、袋詰めで販売される点が衛生的だと消費者が支持したほか、割高だった販売価格が生産効率化で下がってきたことなどが追い風となっているという。
植物工場はもともと、食糧自給率の低い日本において、農業従事者の高齢化や天候不順続きでも生産が安定していることが未来の農業の形と称賛されていたが、採算に見合うビジネスモデルが構築できずに多くの企業が撤退を強いられる経緯があった。しかし、ここにきて植物工場の運営が軌道に乗る環境が整備されつつある。また、これまでにない健康志向でサラダなどの需要が確実に伸びており、袋詰めされた野菜は洗浄にかかる手間が軽減できることもあってコンビニなどで需要が拡大している。
関連銘柄としては、さまざまなタイプの植物工場を手掛ける三菱ケミカルホールディングス<4188>が反発しているほか、LED方式による植物工場ユニットを共同開発したスタンレー電気<6923>などが堅調に推移している。