前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年7月9日 5時20分

■イオンモール <8905>  1,333円 (-89円、-6.3%)

イオンモール <8905> が続急落。同社は7日取引終了後、未定としていた21年2月期連結業績予想を公表した。売上高に相当する営業収益は2800億円(前期比13.6%減)で最終損益は40億円の赤字(前期は342億3900万円の黒字)を見込んでいる。2002年の株式上場以来、最終赤字への転落は初めて。新型コロナウイルス感染拡大によるモールの一時休業期間中の固定費などを特別損失として計上することなどが響く。なお同時に発表した第1四半期(3-5月)の営業収益は527億9000万円(前年同期比34.6%減)、最終損益は134億7600万円の赤字だった。

■SBI <8473>  2,290円 (-137円、-5.6%)

SBIホールディングス <8473> が4日ぶりに急反落。7日取引終了後に700億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同CBは満期償還日が2025年7月25日の5年債。転換価格は前日7日終値を20.02%上回る2913円で決まった。潜在株式による希薄化率は10.41%となる。調達資金は海外企業の株式取得に絡む出資金や、国内外企業への投資資金などに充てる。

■アース製薬 <4985>  7,620円 (-450円、-5.6%)

アース製薬 <4985> が急反落。7日の取引終了後、野村証券を割当先とする第三者割当により、行使価額修正条項付第2回新株予約権を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は7月28日を割当日としており、発行新株予約権数は1万8000個(潜在株式数180万株)で、潜在的な希薄化は8.89%となる。調達資金約145億8200万円は、アジア収益基盤拡大に向けた商品開発・マーケティング投資や感染症対策をはじめとした事業領域拡大のためのESG・イノベーション投資、ICTインフラ投資・DX推進及び借入金の返済などに充てる方針という。

■メガチップス <6875>  1,998円 (-96円、-4.6%)

メガチップス <6875> が大幅反落。7日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から32億円(前期比3.3倍)へ、純利益を4億円から18億円(前期17億9200万円の赤字)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。米サイタイム社が連結子会社から持ち分法適用関連会社になるのに伴い、売上高は605億円から550億円(前期比16.4%減)へ下方修正したが、第2四半期以降ののれん及び無形固定資産の償却費の見込み額を減額し、持ち分法投資損益として営業費用から営業外費用への変更を反映したことが寄与した。

■三菱UFJ <8306>  420.2円 (-5.4円、-1.3%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクや第一生命ホールディングス <8750> など生保に売りが先行した。7日の米国株市場では、感染拡大の続く新型コロナウイルスに対する懸念が強まるなか景気回復への期待感が後退、米長期金利の低下に呼応する形でゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株への売りが目立つ展開となった。7日終値時点で米10年債利回りは0.645%と6月29日以来の水準まで低下した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、米国事業を展開する大手銀行や生保株に下げ圧力が働いた。

※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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