【↓】日経平均 大引け| 反落、前日の反動やアジア株安で利益確定売り優勢 (7月14日)

市況
2020年7月14日 16時31分

日経平均株価

始値  22631.87

高値  22677.02(09:12)

安値  22538.78(12:45)

大引け 22587.01(前日比 -197.73 、 -0.87% )

売買高  10億9642万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9778億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、前日の反動で利益確定売り優勢に

2.ナスダックの大幅安やアジア株安も投資家心理を冷やす

3.新型コロナ感染拡大で米経済活動停滞への懸念が再浮上

4.日銀やECBの金融政策会合、米中経済指標の発表待ち

5.買い気盛り上がらず、全体売買代金は2兆円台割り込む

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比10ドル高と続伸した。新型コロナ治療薬の開発期待で買い先行も、引けにかけハイテク株の利益確定と思われる売りで伸び悩んだ。

東京市場では、主力株をはじめ広範囲に売りがかさむ展開となった。日経平均株価が前日の大幅高に買われた反動で終始利益確定の動きが優勢だった。

14日の東京市場は、前日の反動もあって利食い優勢の地合いを強いられた。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅反落したことやフィラデルフィア半導体株指数が下げたことで、東京市場でも半導体関連株などをはじめ広範囲に売り圧力が表面化した。米国で新型コロナ感染拡大が続いていることで経済回復が遅れることへの懸念、また米中対立への警戒感もくすぶり買い手控えムードが強い。アジア株安も重荷となった。今週は日銀やECBの金融政策会合や米中の重要経済指標発表が集中することもあって、これを見極めたいとの思惑も働いている。セクター別には安い業種が多いなか不動産株が高かった。全般材料不足のなかで買い気も盛り上がらず、東証1部の売買代金はわずかながら2兆円に届かなかった。

個別では、断トツの商いをこなしたソフトバンクグループ<9984>がやや売りに押され、ソニー<6758>も軟調。ファーストリテイリング<9983>は1000円を超える下げ。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども安い。安川電機<6506>、リクルートホールディングス<6098>なども値を下げた。ニイタカ<4465>が一時ストップ安、オープンドア<3926>、インターアクション<7725>も急落した。カーブスホールディングス<7085>も大きく下落した。

半面、三井不動産<8801>が買いを集め、日本電産<6594>も堅調。キヤノン<7751>、NTT<9432>もしっかり。富士フイルムホールディングス<4901>も買いが優勢。低位のダントーホールディングス<5337>がストップ高となり、アトラ<6029>も急伸。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が大幅高、日本エンタープライズ<4829>も商い活況で値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、信越化 <4063> 、富士フイルム <4901> 、三井不 <8801> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。

東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)銀行業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)鉱業。

■個別材料株

△インタライフ <1418> [JQ]

3-5月期営業利益が前年同期比2.2倍。

△ライク <2462>

20年5月期は2ケタ営業増益。

△キャンドゥ <2698>

20年11月期業績予想を上方修正。

△ジェーソン <3080> [JQ]

21年2月期業績予想を上方修正。

△クリエイトS <3148>

21年5月期は2円増配の予定。

△ヴィッツ <4440> [東証M]

7月31日付で東証1部へ市場変更。

△WNIウェザ <4825>

21年5月期も増収増益基調が続く見通し。

△エヌピーシー <6255> [東証M]

9-5月期営業利益25%増益達成。

△ナビタス <6276> [JQ]

画像検査システムのグローバル展開に期待高まる。

△コーナン商事 <7516>

感染対策商品の需要増え第1四半期は68%営業増益。

▼ドトル日レス <3087>

今期の赤字転落見通しをネガティブ視。

▼インターアク <7725>

今期業績見通し非開示などであく抜け期待は後退。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダントーHD <5337> 、(2)アトラ <6029> 、(3)ライク <2462> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)日エンター <4829> 、(6)極東証券 <8706> 、(7)WNIウェザ <4825> 、(8)キャンドゥ <2698> 、(9)昭電線HD <5805> 、(10)SKジャパン <7608>

値下がり率上位10傑は(1)ニイタカ <4465> 、(2)中広 <2139> 、(3)オープンドア <3926> 、(4)インターアク <7725> 、(5)ヤマシタHD <9265> 、(6)サインポスト <3996> 、(7)カーブスHD <7085> 、(8)ラクトJ <3139> 、(9)ドトル日レス <3087> 、(10)東海ソフト <4430>

【大引け】

日経平均は前日比197.73円(0.87%)安の2万2587.01円。TOPIXは前日比7.87(0.50%)安の1565.15。出来高は概算で10億9642万株。東証1部の値上がり銘柄数は814、値下がり銘柄数は1263となった。日経ジャスダック平均は3413.57円(12.14円安)。

[2020年7月14日]

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