話題株ピックアップ【夕刊】(1):マクアケ、日電産、ファイバーG

注目
2020年7月22日 15時14分

■マクアケ <4479>  9,340円  +1,110 円 (+13.5%) 一時ストップ高   本日終値

マクアケ<4479>が急騰し連日の上場来高値更新となった。21日の取引終了後、20年9月期の単独業績予想について、売上高を21億8700万円から29億7400万円(前期比2.1倍)、営業利益を4億7800万円から4億8000万円(同3.9倍)へ、純利益を3億3000万円から3億3200万円(同3.7倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者のライフスタイルやワークスタイルが変化したことで新たなニーズが生まれ、それにあった新商品の掲載を希望する事業者が増加したこと、展示会、見本市またはオフライン店舗などで新商品をデビューさせることができない事業者がオンラインの新商品デビューの場であるMakuakeを利用する動きがより強まったことなどで、応援購入総額(流通総額)が伸長していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年10月~20年6月)決算は、売上高20億9200万円(前年同期比2.3倍)、営業利益5億3000万円(同9.4倍)、純利益3億5500万円(同8.5倍)だった。

■Link-U <4446>  2,426円  +172 円 (+7.6%)  本日終値

Link-U<4446>は急伸し一時、前日比12.2%高の2530円に買われた。21日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、7月29日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われた。同社は、自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信と、そのデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションをワンストップで提供するサーバープラットフォーム事業を展開。20年7月期連結業績予想は、売上高13億1100万円(前期比20.7%増)、営業利益4億2200万円(同6.1%増)を見込んでいる。

■ネクステージ <3186>  1,091円  +52 円 (+5.0%)  本日終値

ネクステージ<3186>が大幅に3日続伸。東海東京調査センターは、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は1700円とした。中古車販売大手の同社は新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにした需要の変化に対応して取り扱う中古車の価格帯の見直しや価格帯をより細かくコントロールしたことで、台当たり粗利は改善。また、投資効率を考えて店舗ごとの在庫台数を見直している。これらの取り組みで、5月下旬の緊急事態宣言解除後、来店客数は回復しており第3四半期(6~8月)以降の業績改善を予想している。具体的には20年11月期の連結営業利益は前期比35.9%減の39億円を見込むが、21年11月期の同利益は今期推定比2.3倍の91億円を予想している。

■日本電産 <6594>  8,222円  +374 円 (+4.8%)  本日終値

日本電産<6594>は8日続伸し実質年初来高値更新。21日の取り引き終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高3368億7600万円(前年同期比6.6%減)、営業利益281億1200万円(同1.7%増)、純利益202億8400万円(同6.2倍)となり、市場予想では減益も予想されていただけに、営業増益での着地が好感された。テレワーク需要でモバイルパソコン向け超薄型・超小型の出荷は好調だった一方、コロナ禍でサプライチェーンに大きな影響があり売上高は減収となったが、徹底した原価改善などを実行したことが営業増益につながった。また最終利益は、前年同期に保有するセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業の譲渡などによる損失計上があった反動で、大幅増益となった。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1兆5000億円(前期比2.3%減)、営業利益1250億円(同14.6%増)、純利益1000億円(同70.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ファイバーゲート <9450>  1,847円  +84 円 (+4.8%)  本日終値

ファイバーゲート<9450>が一時6%を超える大幅高、きょうで8連騰と異彩の上昇トレンドを形成。マンションや商業施設向けWi-Fiサービスの提供を行っている。目先的には新型コロナウイルス感染拡大による設備投資の冷え込みでフリーWi-Fi事業の新規契約獲得ペースは減速したものの、テレワーク導入加速の動きは同社にとって中期的な収益追い風となるとの見方が強い。株価は新値圏を走っているが、信用買い残なども低水準で日証金などでは株不足状態にあるなど株式需給面も良好だ。

■富士通ゼネラル <6755>  2,650円  +96 円 (+3.8%)  本日終値

富士通ゼネラル<6755>は6連騰し年初来高値を更新。21日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1150億円から1200億円(前年同期比9.7%減)へ、営業利益を30億円から45億円(同27.9%減)へ、純利益を20億円から35億円(同6.0%減)へ上方修正したことが好感された。第1四半期において、海外向け空調機の販売が計画を上回ったことや、需要の立ち上がりが早い国内向け空調機で今後の販売上積みを見込んでいることが要因としている。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高2650億円(前期比1.1%増)、営業利益160億円(同7.1%増)、純利益110億円(同90.8%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高580億4400万円(前年同期比6.9%減)、営業利益39億5800万円(同55.3%増)、純利益34億1400万円(同75.6%増)だった。

■日医工 <4541>  1,277円  +39 円 (+3.2%)  本日終値

日医工<4541>が大幅続伸。厚生労働省が21日までに抗炎症薬「デキサメタゾン」を新型コロナウイルス感染症の治療薬として認めたことを受けて、後発薬を展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。なお、コロナ薬として認められたのは、5月に承認された「レムデシビル」に続き国内で2例目となる。

■国際石油開発帝石 <1605>  663.9円  +18.3 円 (+2.8%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>が高い。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比1.15ドル高の1バレル=41.96ドルに上昇。3月初旬以来、4カ月半ぶりの高値圏に値を上げた。新型コロナウイルスに対するワクチン開発の前進観測や欧州連合(EU)の復興基金の創設合意による欧州の景気回復期待などが買い要因となった。これを受け、東京市場でも石油関連株が買われた。

■メルカリ <4385>  4,505円  +75 円 (+1.7%)  本日終値

メルカリ<4385>が4日続伸。保有する上場有価証券の売却に伴い、21年6月期第1四半期業績に投資有価証券売却益を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されたようだ。なお、売却益は69億4200万円に上るとしている。

■西松屋チェーン <7545>  1,126円  +18 円 (+1.6%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が続伸。21日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比11.5%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前月度同様に来店客数が伸び、育児・服飾雑貨の売り上げが好調だったほか、子供衣料、ベビー・マタニティの売り上げも順調に推移しました。なお、全店売上高は同10.5%増だった。

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