話題株ピックアップ【夕刊】(2):ZOZO、JR東日本、東エレク

注目
2020年7月22日 15時18分

■平田機工 <6258>  6,180円  +30 円 (+0.5%)  本日終値

平田機工<6258>が3連騰、ここ5日移動平均線を絡め上値指向が鮮明で小口ながら法人筋とみられる継続的な買いが観測される。アップルが今年後半以降に発売するiPhone全機種に有機ELパネルを搭載するとの思惑が、引き続き同社株の上値追いを後押しした。同社はメーカー向け生産設備を製造するエンジニアリング企業だが、有機ELディスプレー製造用に必須となる真空チャンバー(蒸着装置)を製造している点が着目されており、中国や韓国の大手メーカーの積極的な設備投資需要を取り込める位置にある。足もとの業績は低迷しているものの来期以降の回復を先取りする動きが顕在化した。

■マックス <6454>  1,554円  +7 円 (+0.5%)  本日終値

マックス<6454>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を2060円から2120円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、21年3月期の営業利益予想を95億5000万円から68億円へ、22年3月期を同102億5000万円から82億円へ下方修正した。ただし、21年3期下期以降は、鉄筋結束機ツインタイアを牽引役として業績の再拡大局面入りを想定している。

■住友金属鉱山 <5713>  3,260円  +3 円 (+0.1%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>がしっかり。21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、8月限が前日比26.5ドル高の1トロイオンス=1843.9ドルに上昇。11年9月以来、約9年ぶりの高値圏に値を上げた。ドルが対ユーロで下落したことから、ドルの代替資産としての価値を持つ金は堅調な値動きとなった。足もとで金は上昇基調にあり、これを受けて代表的な産金株である住友鉱に見直し買いが入った。

■ACCESS <4813>  814円  -133 円 (-14.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ACCESS<4813>が急落。株価は一時、前日に比べ14%超安に売られた。21日取引終了後、第2四半期(2~7月)業績予想の赤字幅拡大を公表するとともに21年1月期業績と配当の予想を「未定」に変更することを発表。業績悪化が懸念されるなか、売りが膨らんでいる。第2四半期の業績見通しは、売上高を45億6700万円から30億円(前年同期比16.3%減)に見直したほか、最終損益を11億7400万円の赤字から21億円の赤字(前年同期は6億8700万円の赤字)に修正した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、想定していた複数の案件の受注の遅れや規模縮小などが発生したことなどが業績の悪化要因となっている。これを受け、今通期の業績予想は従来の売上高130億円、純利益3億6000万円から未定に変更した。年3円を計画していた配当も未定とした。

■モーニングスター <4765>  414円  -56 円 (-11.9%)  本日終値

モーニングスター<4765>が急落。21日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益が前年同期比13.8%減の5億1300万円に落ち込んだことが嫌気されたようだ。ファイナンシャル・サービス事業で新型コロナウイルス感染拡大により資産運用などのセミナーが開催できず、セミナーとセミナーに附随する広告収入が減少したことなどが響いた。アセットマネジメント事業は大幅増収増益だったが補えなかった。なお、上期と通期の業績予想は未定のままとしている。

■ZOZO <3092>  2,556円  -94 円 (-3.6%)  本日終値

ZOZO<3092>が反落。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を「2」から「3」へ引き下げた。目標株価は2100円(従来1600円)とした。新型コロナウイルスの感染拡大で、アパレル市場では電子商取引(EC)化が加速するとの期待が強まっていた。しかし(1)在宅勤務増や外出自粛で着飾る目的のアパレル需要は縮小している(2)会議のバーチャル化などにより、市場のカジュアル化(低価格化)も進展し、新型コロナ感染拡大前に比べてもアパレル市場には逆風が吹いている――ことなどを指摘。同社株への期待は徐々にはく落するとみている。

■JR東日本 <9020>  6,860円  -206 円 (-2.9%)  本日終値

JR東日本<9020>が4日続落、一時200円以上の下げをみせ7000円大台を割り込んだほか、京王電鉄<9008>、相鉄ホールディングス<9003>など私鉄株も軒並み軟調な展開を強いられた。ここ国内でも新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒感が強まっており、東京都では22日午前の段階で新規感染者数が230~240人程度となる見通しを小池百合子都知事が示している。感染者数は21日も237人にのぼっていた。再び外出自粛や移動の自主制限といった動きが予想されるなか、4連休前にもかかわらず電鉄セクターは利用者の減少を懸念する形で売りがかさんでいる。

■ディスコ <6146>  27,420円  -380 円 (-1.4%)  本日終値

ディスコ<6146>が反落。21日の取引終了後、従来未定としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高780億円(前年同期比14.9%増)、営業利益209億円(同21.3%増)、純利益149億円(同14.2%増)を見込み、また中間配当は104円(前年同期91円)を予定していると発表したが、上期好業績見通しは織り込み済みとの見方が強い。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算を発表しており、売上高356億5400万円(前年同期比8.8%増)、営業利益92億8300万円(同30.3%増)、純利益64億7300万円(同12.6%増)だった。新型コロナウイルスの影響が懸念されたものの、顧客が投資計画を崩さなかったことから、精密加工装置の出荷が半導体の量産用途を中心に大幅に増加し、四半期としては過去最高の出荷額となった。また、消耗品である精密加工ツールは、顧客の高い設備稼働率に比例し需要が着実に増えたことから、ダイシングブレード、グラインディングホイールともに高水準の出荷が続いた。

■東京エレクトロン <8035>  29,660円  -140 円 (-0.5%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置を手掛ける銘柄に売り優勢の展開となった。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が反落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も軟調な展開となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、高値警戒感のある半導体セクターは目先利益確定の動きに押される展開となった。東京市場でも為替動向を横目に4連休前に持ち高が積み上がった同関連株のポジションを軽くする動きが観測された。

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