話題株ピックアップ【夕刊】(3):Amazia、アイピーエス、窪田製薬HD

注目
2020年7月22日 15時24分

■小田原機器 <7314>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

小田原機器<7314>がストップ高。同社は路線バスの運賃ボックスやICカードシステムなど車両用エレクトロニクス製品を手掛け、自動運転支援分野にも展開する。21日取引終了後、茨城交通の高速バスに日本で初めてVisaのキャッシュレス決済システムを提供することを発表した。これを材料視する大口の買いが集まり、売り物薄のなか売買が成立しない状況となっている。

■アイビー化粧品 <4918>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

アイビー化粧品<4918>はストップ高。21日の取引終了後、線維芽細胞の増殖促進剤に関する特許を取得したと発表しており、これが好感された。同特許は、パセリの葉抽出液を得る工程と前駆脂肪細胞の培養工程を含んだ線維芽細胞の増殖促進物質の製造方法、及びそれを含む皮膚化粧料製造方法に関するもの。人の真皮内に存在する線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを産生する細胞であり、加齢や紫外線曝露などによって損傷や減少すると、肌老化が生じやすい。同特許を用いて作られる線維芽細胞の増殖促進物質は、線維芽細胞に作用させることによってコラーゲンを産出させることができるという。なお、21年3月期業績への影響はないとしている。

■ジョルダン <3710>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

ジョルダン<3710>がストップ高の1103円に買われた。21日に大阪府とスマートシティの推進に向けた取り組みを相互に連携・協力して推進するための協定を締結しており、これが好材料視された。協定では、ジョルダンの技術を活用した府民の利便性向上を図るための検討及び実証実験の実施や、交通データの標準化及びオープンデータ化の検討、大阪のスマートシティ推進に向けたMaaS分野における啓発協力などを連携して進めるとしている。

■ストライダーズ <9816>  282円  +30 円 (+11.9%) 一時ストップ高   本日終値

ストライダーズ<9816>はストップ高。21日の取引終了後、ジャカルタに拠点を置くハンズオン型のベンチャーキャピタル投資会社であるインドジェン・キャピタルと業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。同社では、東南アジアが次世代の世界経済の成長ドライバーとなり、インドネシアがその中心になると考えていることから、東南アジア地域でのプレゼンスの拡大を図るため、今回、インドジェンと提携を締結したという。この業務提携を通じて、インドネシアをはじめとする東南アジア地域のオンライン・エンターテインメントや不動産テック、フィンテック、AI、IOT、オンライン・リテール事業などの成長性の高い分野への参入を積極的に推進するとしている。

■NCS&A <9709>  567円  +51 円 (+9.9%)  本日終値

NCS&A<9709>が商いを膨らませ、一時11.8%高の577円まで買われる場面があった。NEC系システム開発会社で、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の有力株として頭角を現している。ここNEC<6701>がDX関連相場の牽引役となっており、NEC関連の受注が多い同社にも追い風が強まるとの思惑が浮上している。ITソリューションを活用した「可視化」を強みにパッケージソフトを開発しており、国税連携システムなど全国自治体向けで実績が高く、官庁DX化でビジネスチャンスが生まれるとの見方がある。

■識学 <7049>  1,347円  +108 円 (+8.7%)  本日終値

識学<7049>が大幅高で6日続伸。21日の取引終了後、首都圏以外への事業展開の強化を目的として、福島県郡山市に郡山営業所を27日付で開設すると発表しており、これが好感された。同社は1600社を超える企業に対して「識学」に基づく組織コンサルティング事業を展開しているが、顧客のうち首都圏の顧客が6割を占めており、首都圏以外への顧客拡大は成長戦略の一つ。今回の郡山営業所の開設によって東北エリアの新規顧客を開拓し、早期に顧客基盤を構築することで、組織コンサルティング事業の更なる拡大を目指すとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■Amazia <4424>  4,205円  +330 円 (+8.5%)  本日終値

Amazia<4424>が急伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルスの影響でモノやサービスの値段に変化が出ている」と報じられており、なかで「Amaziaが提供するアプリ『マンガBANG!』の3~6月のダウンロード数は270万と前年同期から約2倍に増えた」と紹介されていることから、業績への貢献を期待した買いが入っている。記事によると、紙の単行本が値上がりしていることを受けて、単価を2年前の1話30円前後から50円前後に値上げしたにもかかわらず、利用者が増えているとしており、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要が利用者を呼び込んでいるようだ。

■アサヒペン <4623>  1,773円  +108 円 (+6.5%)  本日終値

アサヒペン<4623>が後場急動意。午後2時ごろ、21年3月期連結業績予想について、売上高を141億円から150億円(前期比9.0%増)へ、営業利益を7億5000万円から9億9000万円(同50.7%増)へ、純利益を6億円から6億2000万円(同18.1%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた巣ごもり消費の高まりにより、主力の家庭用塗料が好調だったという。

■アイ・ピー・エス <4335>  873円  +46 円 (+5.6%) 一時ストップ高   本日終値

アイ・ピー・エス<4335>が急動意、一時150円高の977円と値を飛ばし25日移動平均線との下方カイ離を解消した。システムのコンサルティングや運用を行い、SAPのERP導入支援などで実績が高い。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れに乗り収益は好調、19年6月期の営業75%増益に続き、20年6月期も14%増益を会社側では計画している。20年6月期は進捗率から下振れる可能性があるが、株価は7月に入ってからの調整でかなり織り込みが進んだとみられる。小型株で足が速く、個人投資家などの短期資金が攻勢をかけている。

■窪田製薬HD <4596>  318円  +15 円 (+5.0%)  本日終値

窪田製薬ホールディングス<4596>は後場急動意。きょう、午後1時30分ごろ、米国子会社クボタビジョン・インクが開発する同社独自のアクティブスティミュレーション技術を用いたウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」について、米ニューヨーク州立大学と共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視された。アクティブスティミュレーションとは、網膜に人工的な光刺激を与えて近視の進行抑制、治療を目指す技術のこと。同社は現在、ウェアラブルデバイスを用いた概念実証試験を行なっており、年内にプロトタイプを完成させることを目標に開発を進めていくという。

●ストップ高銘柄

小田原機器 <7314>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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