話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、ミネベア、東エレク

注目
2020年7月27日 15時19分

■カワチ薬品 <2664>  3,190円  +45 円 (+1.4%)  本日終値

カワチ薬品<2664>が5日続伸し連日の年初来高値更新となった。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2770億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を50億円から70億円(同23.3%増)へ、純利益を40億円から48億円(同25.6%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(3月16日~6月15日)において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりマスク、消毒関連などの感染予防関連商品が堅調に推移したことや、緊急事態宣言を受けて、不要不急の外出自粛、在宅勤務や休校などにより、生活必需品を中心とした巣ごもり消費関連商材の販売が好調だったことが要因。また、販促活動の自粛などから広告宣伝費や残業時間が削減され、販管費が抑制されたことも寄与した。なお、第1四半期決算は、売上高737億5700万円(前年同期比13.6%増)、営業利益31億4000万円(同3.8倍)、純利益21億6000万円(同3.1倍)だった。

■ニトリホールディングス <9843>  22,590円  +275 円 (+1.2%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>がしっかり。22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。「ニトリFun!ウィーク」キャンペーンや、テレビCM効果などでリビング・ダイニング家具が伸長したほか、在宅勤務需要が継続した結果、ホームオフィス家具、簡易家具・収納整理品の売り上げが好調だった。一方、記録的な梅雨寒で気温の上昇が進まなかったことにより寝具・寝装品などの季節品は伸び悩んだが、ウィンドウカバリング、キッチン用品などを含めたホームファッション品全般が好調に推移した。なお、全店売上高は同25.9%増だった。

■ミネベアミツミ <6479>  1,876円  +19 円 (+1.0%)  本日終値

ミネベアミツミ<6479>は6日ぶりに反発。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年4~6月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比で5割前後増え60億円弱だったようだ」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、スマートフォン向けや、巣ごもり需要が好調な任天堂<7974>のゲーム機向けの電子部品が伸びたという。なお、決算発表は8月4日を予定している。

■日本航空電子工業 <6807>  1,429円  -89 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位

日本航空電子工業<6807>が大幅反落。22日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高433億4500万円(前年同期比4.1%減)、営業損益17億4500万円の赤字(前年同期25億1900万円の黒字)、最終損益13億2700万円の赤字(同19億87200万円の黒字)と、営業損益段階から赤字に転落したことが嫌気された。注力する自動車、携帯機器、産業機器の各市場で需要が減少したほか、フィリピン、メキシコの生産拠点で各国の感染防止対策により稼働制限を受けたことが要因としている。同時に、未定としていた21年3月期通期業績予想について、売上高1930億円(前期比7.3%減)、営業利益60億円(同57.2%減)、最終利益37億円(同66.5%減)を見込むとし、年間配当を20円(前期40円)を予定しているとした。第2四半期から売り上げ回復を見込むものの、第1四半期の落ち込みが大きく影響する。

■東京エレクトロン <8035>  28,870円  -790 円 (-2.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が安い。レーザーテック<6920>やイビデン<4062>も大幅安となった。24日の米株式市場でインテル株が急落。同社は前日夕に決算発表を行うとともに新製品の製造プロセスの遅れを明らかにしたことが嫌気された。インテル株の下落はマイクロン・テクノロジーやアプライド・マテリアルズといった米半導体株にも波及。この流れを受け、日本の大手半導体関連株にも売りが膨らんでいる。

■ストリームM <4772>  300円  +80 円 (+36.4%) ストップ高   本日終値

ストリームメディアコーポレーション<4772>がストップ高まで買われた。同社は22日、世界初のオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」で、ガールズグループのTWICEを皮切りに、さまざまなグローバルアーティストの公演を開催する予定だと発表。これが株価を刺激したようだ。「Beyond LIVE」は、新たなカルチャーテクノロジーをコンサート分野で実現し、AR(拡張現実)技術やリアルタイムでアーティストとのコミュニケーションを楽しめるインタラクティブな機能まで加わったオンライン専用コンサート。「Beyond LIVE」はBeyond Live Corporationとグループ会社との提携により制作され、Beyond Live Corporationの親会社であるSMEJ(東京都港区)は8月1日付でストリームMとの合併を予定している。

■コパ・コーポレーション <7689>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

コパ・コーポレーション<7689>がストップ高。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を56億700万円から64億1900万円(前期比14.5%増)へ、営業利益を7億800万円から8億9800万円(同4.2%増)へ、純利益を4億5700万円から5億9700万円(同6.4%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントの中止や店舗の休業などにより、ベンダー販売やセールスプロモーション、デモカウで売上高の減少を見込んでいたが、店舗の休業による売上高減少の影響が予想よりも小幅であったことが要因。また、巣ごもり消費に関連していると推測されるテレビ通販とインターネット通販が好調に推移していることも寄与するという。

■サノヤスHD <7022>  183円  +25 円 (+15.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

サノヤスホールディングス<7022>が急伸。きょう付けの読売新聞で「政府は、国内造船業の国際競争力を強化するため、巨額の金融支援を行う新たな枠組みを作る方針を固めた」と報じられたことを受けて、思惑的な買いが入ったようだ。記事によると、1件当たり数百億円規模となる見通しで、年内の実行を目指すという。中韓に対抗し、造船業界の活性化を図るのが目的とされ、サノヤス造船を中核とする同社にもメリットが期待されている。

■ジョルダン <3710>  1,260円  +157 円 (+14.2%)  本日終値

ジョルダン<3710>が急伸。22日の取引終了後、大阪府とスマートシティ推進に関する協定を21日付で締結したと正式発表しており、改めて好材料視された。今回締結された協定では、ジョルダンの技術を活用した府民の利便性向上を図るための検討及び実証実験の実施や、交通データの標準化及びオープンデータ化の検討、大阪のスマートシティ推進に向けたMaaS分野における啓発協力などを連携して進めるとしている。

■インパクト <6067>  1,851円  +144 円 (+8.4%)  本日終値

インパクトホールディングス<6067>が後場一段高。同社はきょう、サニーサイドアップグループ<2180>のグループ会社であるアジャイルと営業戦略に関するコンサルティング契約を結んだと発表。これによる収益力の向上などが期待されたようだ。アジャイルは、サニーサイドアップグループの事業領域拡大と統合ソリューション力の強化を目的に、今年7月1日に設立された新業態・新商品開発支援会社。インパクトはアジャイルとのコンサル契約により、グループが注力しているシナジー営業(グループ商材横展開)の最大化、フィールドマーケティングにおける企画立案から実行までをワンストップで提供する組織体制の強化などを図り、グループの企業価値の向上につなげるとしている。

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