オムロンは上場来高値を更新、第1四半期大幅営業増益
オムロン<6645>が反発し、上場来高値を更新している。28日の取り引き終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1464億6500万円(前年同期比8.5%減)、営業利益124億6300万円(同24.2%増)、純利益96億9000万円(同13.5%増)と、大幅営業増益となったことが好感されている。
主な顧客である自動車業界の設備投資低調を受けて売上高は減少したものの、デジタル業界の一部で設備投資の回復がみられたほか、コロナ禍で防疫必需品や衛生用品などの生産設備や血圧計・体温計への需要が急増し、変化対応力を発揮してこれらのニーズに対応したことが寄与。また、期初から年間200億円規模の固定費削減の運営をスタートさせたことも貢献した。
なお、従来未定としていた21年3月期通期業績予想は、売上高5900億円(前期比13.0%減)、営業利益300億円(同45.2%減)、純利益165億円(同78.0%減)を見込むとしている。