注目銘柄ダイジェスト(前場):エンチョー、SE、エムスリーなど

市況
2020年7月30日 12時08分

エンチョー<8208>:1336円(+106円)

大幅高で年初来高値を更新。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業利益を前年同期比315.5%増の4.50億円と発表している。ホームセンター事業で新型コロナウイルス感染防止に関連する商品に加え、巣ごもり消費効果でDIY用品全般や園芸用品、収納家具などが伸びた。また、テナントの退店申入れに伴う違約金収入1.20億円を特別利益に計上し、純利益は同959.1%増の4.57億円となった。通期予想は非開示。

スクリーンHD<7735>:5280円(-150円)

続落。前日に第1四半期決算を発表している。営業損益は18.6億円となり、前年同期44億円の赤字からは改善した。市場想定線での着地とみられる。一方、通期見通しは180億円で前期比43.3%増益としているが、市場予想は50億円程度下振れるレベルに。第1四半期の半導体製造装置受注高は430億円で会社想定をやや下振れとみられる。採算改善も期待ほどではないとみられ、ネガティブな反応が先行する形に。

野村<8604>:502円(+22.2円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、純利益は1425億円で前年同期比2.6倍と急拡大、1000億円程度であった市場コンセンサスも大きく上振れている。ホールセール部門が極めて好調だったほか、リテール部門も日本株取引などが好調で想定よりも底堅い推移に。第1四半期業績の好調推移を受けて、上半期決算時における株主還元策への期待感なども高まる展開となっているもよう。

花王<4452>:7917円(-371円)

大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は745億円で前年同期比13.8%減益、第1四半期の同2.8%増に対して、4-6月期は同26.9%減と落ち込んでいる。市場予想も100億円近く下振れとみられる。通期予想は従来の2200-2300億円のレンジから1900億円に減額修正、一転して前期比10.3%減と減益見通しになっている。メイクアップ品の需要減少など化粧品事業が想定以上の悪化となっているようだ。

エムスリー<2413>:5380円(+260円)

急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比26.4%増益、市場コンセンサスを20億円弱上回る水準となった。新型コロナを契機に製薬会社向けマーケティング支援が拡大し、メディカルプラットフォーム事業が急拡大しているもよう。また、海外でもアジア地域が好調推移のようだ。通期計画は未定としているが、好調な立ち上がりを受けてコンセンサス水準は切り上がる状況とみられる。

マネーフォワード<3994>:7120円(+150円)

大幅に反発。100%子会社としてファンド事業を行うマネーフォワードベンチャーパートナーズ(東京都港区)を設立したと発表している。29日付でスタートアップ企業を支援するアントレプレナーファンド「HIRAC FUND」の運用を開始した。スタートアップ起業家や経営陣など25名以上がリミテッドパートナーとして参画しており、最終的に累計最大30.4億円のファンド組成を目指す。

SE<9478>:183円(+14円)

大幅に反発。37万5000株(0.75億円)を上限に自社株を取得すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.65%。取得期間は30日から9月25日まで。経済情勢の変化に対応した機動的な経営を遂行できるようにすることが目的としている。同社株は29日の取引時間中に一時167円まで急落しており、押し目を拾う動きも出ているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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