前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2020年7月31日 5時20分

■三越伊勢丹 <3099>  503円 (-57円、-10.2%)

東証1部の下落率4位。三越伊勢丹ホールディングス <3099> が大幅3日続落。株価は前日29日に比べ8%超安に売られ年初来安値を更新した。同社は29日取引終了後、未定としていた21年3月通期業績予想を公表し最終損益は600億円の赤字(前期は111億8700万円の赤字)となる見通しを明らかにした。 新型コロナウイルス感染拡大による消費低迷の影響を受ける。今期配当は前期比3円減の9円とすることも発表した。10年3月期の635億2100万円の赤字に続く、過去最大規模の最終損失となることを嫌気する売りが膨らんでいる。

■H2Oリテイ <8242>  635円 (-43円、-6.3%)

エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> が大幅3日続落。同社は29日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は29.9億円の赤字(前年同期は35.1億円の黒字)に転落した。

■西部ガス <9536>  2,376円 (-160円、-6.3%)

西部ガス <9536> が大幅3日続落。同社は29日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比37.9%減の18.8億円に落ち込んだ。

■花王 <4452>  7,860円 (-428円、-5.2%)

花王 <4452> が大幅3日続落。29日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1-6月)の連結業績(国際会計基準)は、売上高6671億5800万円(前年同期比7.5%減)、税引き前利益737億3000万円(同13.8%減)となり、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大を受けてハンドソープや消毒液といった衛生関連商品は前年を大きく上回った。一方、化粧品事業ではインバウンド需要が減少したほか、マスク着用の常態化などでメイク品が低迷。外出規制や小売り店の臨時休業の影響も受け、収益ともに大幅に減少した。また、ケミカル事業では対象業界の不振により業績が悪化した。併せて、通期の同利益を従来予想の2250億円(前期比6.8%増)から1890億円(同10.3%減)へ下方修正している。

■三井住友FG <8316>  2,885円 (-94.5円、-3.2%)

三井住友フィナンシャルグループ <8316> が8日続落と下値模索の動きにある。同社が29日取引終了後に発表した4-6月期決算は最終利益が前年同期比60%減の860億円と大幅な減益を余儀なくされた。新型コロナウイルスの感染拡大が企業の業績を急速に悪化させ、これに伴う貸倒引当金の積み増しなど与信コストが増幅され収益を圧迫した。業績悪は事前に織り込まれていたとはいえ、最終6割減益は市場コンセンサスを下回っており、目先は見切り売りに押される展開となっている。なお、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> は8月4日、みずほフィナンシャルグループ <8411> は31日に決算発表を予定しており、これに対するマーケットの関心も高い。

■神戸物産 <3038>  6,650円 (-180円、-2.6%)

神戸物産 <3038> は4日ぶりに反落。巣ごもり消費による主力「業務スーパー」の好調を背景に29日には上場来高値を更新しており、30日は利益確定売りが出た様子だ。29日に発表された6月月次の営業利益は前年同月比6.3%増の14億8400万円だった。市場では15億円台が予想されており、やや伸び悩んだ。ただ、これは「業務スーパー生誕20周年」の記念セールの費用を6月に計上したとみられていることも要因であり、一時的なものと受け止められている。 

※30日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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