話題株ピックアップ【昼刊】:ZOZO、エスエムエス、アンリツ

注目
2020年7月31日 11時40分

■セプテニHD <4293>  234円  +43 円 (+22.5%)  11:30現在

セプテーニ・ホールディングス<4293>が急騰。30日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、売上高を170億円から175億円(前期比4.2%増)へ、最終利益を7億2000万円から11億円(前期5億4700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。緊急事態宣言の解除に伴い、3月後半から減少を続けていた広告需要が5月には底打ちし、6月以降には回復の傾向が徐々に強くなっていることが要因。これに加えて、緊急事態宣言解除後も従業員に対する在宅勤務推奨を継続していることに伴い、営業活動関連費用を中心にコスト管理が進んでいることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年10月~20年6月)決算は、売上高129億2800万円(前年同期比2.2%増)、最終利益7億8300万円(前年同期10億1400万円の赤字)だった。

■ZOZO <3092>  2,860円  +500 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ZOZO<3092>がストップ高カイ気配。30日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高336億7400万円(前年同期比19.4%増)、経常利益104億7300万円(同37.5%増)と大幅増収増益を達成しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うデジタルシフトの進展を背景に、商品取扱高が20%近く伸び、受託販売手数料が大きく増加したことが寄与。また、前期に実施したARIGATO施策の値引き費用がなくなったことも利益拡大の要因となった。併せて、非開示だった21年3月期通期業績予想は、売上高1437億円(前期比14.5%増)、経常利益395億円(同42.9%増)といずれも過去最高を更新する見通しとなったと発表。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比7円増の37円に増配する方針としたことも好感されている。

■エス・エム・エス <2175>  2,674円  +296 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

エスエムエス<2175>が寄り付きからマドを開けて大幅高に買われている。30日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高105億3900万円(前年同期比12.4%増)、経常利益30億1800万円(同30%増)に拡大しており、これを好感する買いが入っている。人手不足が続く介護職向け人材紹介の好調が継続したほか、看護師向け人材紹介も伸びた。また、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の会員数が増加したことに加え、新規人材採用を抑制したことも大幅増益につながった。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高374億3600円(前期比6.5%増)、経常利益64億5900万円(同1.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■プロトコーポレーション <4298>  1,000円  +105 円 (+11.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

プロトコーポレーション<4298>が急反発している。午前10時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高135億1800万円(前年同期比8.0%減)、営業利益15億200万円(同3.7%増)、純利益10億1700万円(同1.8%減)となり、営業増益となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による消費活動停滞の影響を受け、中古車輸出など物品販売が落ち込み売上高は減少したものの、プラットフォーム事業が堅調に推移したことに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大下における旅費交通費などの減少が寄与した。なお、従来未定としていた21年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比1.5%増)、営業利益52億2500万円(同1.7%増)、純利益34億8100万円(同30.3%減)を見込んでいる。緊急事態宣言が5月に解除されて以降、売上高が回復しつつあることなどを踏まえたという。

■富士電機 <6504>  2,983円  +305 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

富士電機<6504>は急反発している。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高1688億4400万円(前年同期比4.1%減)、営業利益24億3500万円(同33.1%減)、純利益13億5600万円(同46.4%減)と大幅減益となったものの、想定の範囲内だったことから、目先の悪材料出尽くし感から買われているようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた企業活動の制約による納期延伸や設備投資抑制などの影響を受けて、「パワエレシステム エネルギー」「食品流通」部門を中心に需要が減少した。また、為替変動の影響やパワー半導体事業の先行投資増なども利益を圧迫した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■味の素 <2802>  1,899.5円  +189.5 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

味の素<2802>が急騰。30日取引終了後、21年3月通期の業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は1兆480億円から1兆570億円(前期比3.9%減)に見直したほか、事業利益は780億円から900億円(同9.3%減)、純利益は225億円から320億円(69.9%増)に増額した。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要で、調味料・食品、冷凍食品の各セグメントで家庭用製品の販売が増加している。特に北米での冷凍食品の販売が好調なことなどが寄与する。

■SREホールディングス <2980>  2,765円  +258 円 (+10.3%)  11:30現在

SREホールディングス<2980>が急反騰。30日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を58億200万円から59億3600万円(前期比54.2%増)へ、営業利益を6億8000万円から8億3100万円(同11.4%増)へ、純利益を4億1100万円から4億9100万円(同3.8%増)へ上方修正したことが好感されている。不動産事業の売上高減少が予想よりも小幅であることに加えて、AIクラウド&コンサルティング事業も堅調に推移していることから、売上高が想定を上回るほか、コストコントロールによる販管費の減少が利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、前年同期は四半期決算を行っていないため比較はないものの、売上高10億4000万円、営業利益1億2300万円、純利益6100万円で、会社発表の参考値との比較では、46%増収、15%営業増益、14%最終減益だった。

■カルビー <2229>  3,350円  +295 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

カルビー<2229>が大幅高となっている。同社は30日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比5.7%増の64億1500万円となり、通期計画240億円に対する進捗率は26.7%となった。売上高は同4.0%増の643億8500万円で着地。昨年11月から連結範囲に加わった米スナック菓子メーカーのウォーナック・フード・プロダクツが貢献したほか、中華圏のEコマースでスナックやシリアルの販売が拡大したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■デクセリアルズ <4980>  955円  +82 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

デクセリアルズ<4980>が大幅高となっている。同社は30日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比31.1%増の12億5600万円となり、通期計画40億円に対する進捗率は31.4%となった。売上高は同5.9%減の138億3900万円で着地した。光学フィルムが前年の特需の影響などで苦戦したことが減収につながったが、差異化技術製品の拡大による製品ミックスの改善や生産性向上などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ルネサス <6723>  588円  +50 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

30日に決算を発表。「上期税引き前が黒字浮上で着地・4-6月期も黒字浮上」が好感された。

ルネサスエレクトロニクス <6723> が7月30日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前損益は297億円の黒字(前年同期は134億円の赤字)に浮上して着地した。

⇒⇒ルネサスの詳しい業績推移表を見る

■Jストリーム <4308>  3,205円  +241 円 (+8.1%)  11:30現在

Jストリーム<4308>が急伸。メディア系のコンテンツ配信関連や医薬系業界を中心としたライブ配信が業績を押し上げている。同社が30日取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)決算は営業利益が2億4000万円となり、これまで非開示だった通期見通しについては前期比65%増の9億円と急拡大予想を示した。これを材料視する投資資金が集中する格好となった。

■セゾン情報システムズ <9640>  2,133円  +117 円 (+5.8%)  11:30現在

セゾン情報システムズ<9640>が高い。30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を100億円から110億円(前年同期比4.0%減)へ、営業利益を11億円から13億円(同16.3%減)へ、純利益を8億5000万円から10億5000万円(同23.7%減)へ上方修正したことが好感されている。ファイル連携プラットフォームで主力の「HULFT」事業を中心に売上高が堅調に推移していることに加えて、海外を含む拠点間の移動自粛や会議及びイベントのオンライン化、生産性向上への取り組みなどが寄与する。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高220億円(前期比6.6%減)、営業利益25億円(同27.5%減)、純利益20億円(同81.9%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高54億5100万円(前年同期比5.0%減)、営業利益8億4400万円(同11.1%増)、純利益6億8600万円(同3.9%減)だった。

■アンリツ <6754>  2,515円  +120 円 (+5.0%)  11:30現在

アンリツ<6754>は大幅高スタートで6営業日ぶりに反発に転じている。30日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績(国際会計基準)は、売上高256億9300万円(前年同期比10.6%増)、税引き前利益51億1500万円(同2倍)となり、これを好感する買いが入っている。5G(第5世代移動通信システム)対応のチップセットや携帯端末の開発需要が順調に推移し、主力のモバイル市場向け開発用計測器の販売が大きく伸びた。特にアジアで5G商用化に向けた開発需要が拡大し、5Gビジネスを牽引した。また、データセンターなどでのネットワーク高速化に向けた開発・生産関連需要も獲得し、計測事業の収益が急拡大した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1100億円(前期比2.8%増)、税引き前利益175億円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■プロパティデータバンク <4389>  1,537円  +300 円 (+24.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

プロパティデータバンク<4389>がストップ高カイ気配。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高5億300万円(前年同期比30.3%増)、営業利益1億700万円(同12.6倍)、純利益7300万円(同15.0倍)と、大幅増益となったことが好感されている。不動産・施設の運用管理を支援するクラウドサービス「@プロパティ」の新規顧客の獲得や既存顧客の利用拡大が進んだことが牽引した。また、前期から継続して複数の大型案件のプロジェクト推進活動が順調に進捗したソリューションサービスも堅調に推移した。同時に、野村総合研究所<4307>と協業し、不動産投資顧問業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けたサービスを共同で提供すると発表しており、これも好材料視されている。プロパテDBの「@プロパティ」と、野村総研が資産運用業界向けに提供するコンサルティングサービス、ITサービス「T-STARファミリー」、アウトソーシングサービスなど、両社のナレッジを融合していくことで、J-REITや不動産ファンド業務領域におけるDXを推進するとしている。

■ダイトーケミックス <4366>  868円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

ダイトーケミックス<4366>がストップ高カイ気配となっている。30日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の3億5400万円に急拡大しており、これを好材料視する買いが入っている。先端の半導体用感光性材料やフラットパネルディスプレー周辺材料の新製品開発などに積極的に取り組むなか、化成品事業の業績が急拡大し、売上高は34億5300万円と前年同期比27.8%の大幅増収を達成した。第1四半期経常利益が上期計画の5000万円を7倍も上回っており、業績上振れは濃厚とみられる。

■ツクルバ <2978>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

ツクルバ<2978>はストップ高。30日の取引終了後、丸井グループ<8252>との資本業務提携を発表しており、これが材料視されている。ツクルバが持つ住環境への知見やオフィス設計事業のノウハウと、丸井Gのエポスカードを中心としたフィンテック事業や小売事業などのアセットを通じ、両社のシナジーと住環境分野における新たな事業機会の創出を図る。ツクルバは丸井Gから出資される約7億円の資金について、ITを活用したリノベーション住宅の流通プラットフォームを展開するcowcamo(カウカモ)事業の成長に向けた投資資金や丸井Gとの協業による新規事業の開発資金に充当する予定としている。

●ストップ高銘柄

プロパティデータバンク <4389>  1,537円  +300 円 (+24.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

エイアンドティー <6722>  1,597円  -500 円 (-23.8%) ストップ安   11:30現在

ソウルドアウト <6553>  1,721円  -500 円 (-22.5%) ストップ安   11:30現在

キーウェア <3799>  768円  -150 円 (-16.3%) ストップ安   11:30現在

アドバンテスト <6857>  5,700円  -1,000 円 (-14.9%) ストップ安   11:30現在

など、6銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.