自律反発も感覚としては相当強く感じられる格好【クロージング】

市況
2020年8月3日 16時19分

3日の日経平均は7営業日ぶりに反発。485.38円高の22195.38円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。先週末の米国市場がアップルなどハイテク株中心に買われた流れに加え、7&iHD<3382>が米スピードウェイを約2.2兆円で買収すると伝わったことによる為替相場の円安基調を手掛かりに、先週末の大幅な下落に対する自律反発となった。指数インパクトの大きい値がさ株が強含みの展開となるなど断続的なインデックス買いから上げ幅を広げており、日経平均は寄り付き後早い段階で節目の22000円を回復。その後も強含みの展開が継続し、大引け間際には22214.59円まで上げ幅を広げている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは空運を除いた32業種が上昇しており、海運、水産農林、情報通信の上昇率が3%を超えたほか、サービス、ガラス土石、電力ガス、保険、その他金融、不動産が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、中外薬<4519>が堅調。一方で、アドバンテスト<6857>、カシオ<6952>、塩野義<4507>、7&iHDが重石となっている。

日経平均は寄り付き直後の21919.83円を安値に、一日を通じて堅調な展開となった。結果的には先週1週間の下落部分の半値程度を戻し、先週末だけをみれば下落幅の8割程度を戻した。自律反発の範囲内ではあろうが、一日を通じてじり高基調が続いたほか、マザーズ指数が3.8%と大きく戻したこともあり、感覚としては相当強く感じられる格好となった。先週末のアップルの上昇は織り込まれてはいたが、10%を超える上昇でNYダウを押し上げたことからみれば、短期筋の買い戻しを誘うには十分だったようである。加えて7&iHDが米スピードウェイを約2.2兆円で買収すると伝わったことにより、為替市場では円安に振れて推移していたことも支援材料。

さらに先週の大幅な下げから一転して大幅高となったことから、日経レバETFにおける日々の調整に伴う買い需要があったため、大引けにかけても強含みの展開となった。日経平均は一先ず6月半ば安値とのダブルボトム形成からの理想的なリバウンドをみせている。明日以降は22000円を固めつつ、5日線や25日線を捉えてくることが出来るかが注目されるところ。また、インデックス売買が中心であったが、それでも決算内容によって売り込まれている銘柄もみられている。今週は1300社以上の決算発表が予定されていることもあり、インデックスに振らされやすい状況が続きそうである。

《CN》

提供:フィスコ

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