今週の【早わかり株式市況】半年ぶり高値に浮上、米株高と円安で買い継続

市況
2020年8月15日 6時40分

■今週の相場ポイント

1.日経平均株価は2週連続の大幅上昇、週間ベースの上昇幅は950円強に

2.新型コロナワクチンへの期待が高まりNYダウは一時2万8000ドル乗せ

3.リスクオン姿勢が強まるなか、為替は1ドル=106円後半へ円安が進行

4.米国市場の上昇に連動する格好で日経平均は2万3000円台を回復

5.週末は小幅高も日経平均は4日続伸し、約半年ぶりの高値で取引を終える

■週間 市場概況

今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比959円(4.30%)高の2万3289円と2週連続で大幅上昇し、2万3000円大台に乗せ約半年ぶりの高値に浮上した。

今週は米国株市場で新型コロナウイルスに対するワクチン開発への期待もあり、NYダウ  は一時2万8000ドル台まで上昇。ナスダック指数も最高値水準での取引が続いた。日経平均も米株高に連動する形で幅広く買いが入り、約半年ぶりに2万3000円台に乗せた。

3連休明け11日(火)は前日の米国株市場でNYダウが350ドル強上昇し7連騰となったことを好感。日経平均は前週末に比べ420円高と4日ぶりに急反発した。為替も1ドル=106円台に円安が進行したことも好感された。不動産や鉄鋼株などが買われた。12日(水)は前日の米国市場でNYダウ、ナスダック指数はともに反落したが、日経平均の下値には買いが入り93円高と続伸。為替が1ドル=106円後半と円安が進行したことも追い風となった。ワクチン開発への期待から鉄鋼や機械など景気敏感株が買われた。13日(木)は前日のNYダウが上伸した流れを引き継ぎ、日経平均は405円高と3日続伸。2月中旬以来、約半年ぶりとなる節目の2万3000円ラインを突破した。米フィラデルフィア半導体指数が最高値を更新し、東京市場でも半導体関連株などが買われた。14日(金)はナスダック指数が上昇したことも好感され、日経平均は値を上げて始まったが、お盆休みに入っている投資家も少なくなく、買い一巡後は様子見状態で一進一退状態が続いた。結局39円高で引けた。この週の日経平均は4営業日全てで上昇し、2万3000円台をキープして取引を終えた。

■来週のポイント

6月から続いていた2万2000円-2万3000円のレンジ相場を上放れただけに、来週はスピード調整を交えながらも上値追いが期待される。

重要イベントとしては、国内では17日朝に発表される4-6月期GDPや19日朝に発表される6月機械受注統計と7月貿易統計、21日朝に発表される7月全国消費者物価指数が注目される。海外では18日発表の米国7月住宅着工件数や20日発表の中国人民銀行による8月の最優遇貸出金利に注視が必要だろう。

■日々の動き(8月11日~8月14日)

【↑】   8月11日(火)―― 4日ぶり急反発、NYダウ大幅高でリスク選好の買い優勢

日経平均 22750.24( +420.30)  売買高16億2714万株 売買代金 2兆7430億円

【↑】   8月12日(水)―― 続伸、米株安も円安など追い風に買い継続

日経平均 22843.96(  +93.72)  売買高14億9113万株 売買代金 2兆5602億円

【↑】   8月13日(木)―― 大幅に3日続伸、米株高や円安で2万3000円台回復

日経平均 23249.61( +405.65)  売買高14億1149万株 売買代金 2兆5583億円

【↑】   8月14日(金)―― 積極的な売買は手控えられ膠着相場に

日経平均 23289.36(  +39.75)  売買高10億5553万株 売買代金 2兆0270億円

■セクター・トレンド

(1)2週連続で全33業種が上昇

(2)LIXILグ <5938> 、リンナイ <5947> など金属製品が値上がり率トップ

(3)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株が買われた

(4)ダイキン <6367> など機械、日本製鉄 <5401> など鉄鋼といった景気敏感株は買い継続

(5)オリンパス <7733> など精密機器、ソニー <6758> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株も高い

(6)JR東日本 <9020> など陸運、菱地所 <8802> など不動産といった内需株も堅調

(7)先駆したソフトバンクG <9984> など情報・通信は上値重い

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)

1(1) デジタルトランスフォーメーション(DX)

2(12) 巣ごもり ─── 巣ごもり&生活防衛の強い味方 「比較サイト関連」株高の宴が始まる

3(10) 2020年のIPO ── テーマ性と値動きの軽さに魅力

4(4) 5G

5(2) コロナウイルス

※カッコは前週の順位

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