【↓】日経平均 大引け| 続落、米中摩擦懸念と円高を警戒し売り継続 (8月18日)

市況
2020年8月18日 16時10分

日経平均株価

始値  23097.80

高値  23128.18(09:05)

安値  22948.89(10:42)

大引け 23051.08(前日比 -45.67 、 -0.20% )

売買高  9億7425万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆7717億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は続落、米中摩擦懸念と円高を警戒する動き

2.ナスダック指数やSOX指数最高値も、流れに追随できず

3.米国の中国ファーウェイ禁輸措置強化で米中摩擦激化懸念

4.先物絡みで弱い地合いも後場は買い戻しの動きで下げ渋る

5.売買代金は1兆7000億円台と前日に続いて超閑散相場

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比86ドル安と反落した。ニューヨーク連銀製造業景況指数が予想を下回ったことや米中対立の悪化懸念から、景気敏感株中心に売りが優勢となった。

東京市場では、閑散商いのなか総じて売り優勢の展開となり日経平均株価は続落。ただ、後場は押し目買いが入り下げ幅は限定的だった。

18日の東京市場は、買い手控えムードの強い展開だった。前日の米国株市場ではNYダウが反落したものの、ナスダック総合指数は史上最高値を更新し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値となるなど主力ハイテク株に有利な流れだったが、為替がドル安・円高に振れたことが市場心理を冷やした。また、トランプ米政権が中国ファーウェイに対する禁輸措置を実質強化したことで、米中対立が激化することへの警戒感もくすぶり、日経平均の上値を重くした。鉄鋼株や資源関連株などに売りが目立つ。薄商いのなか、先物絡みのインデックス売買も不安定な動きを助長したが、後場は買い戻しの動きが出て下げ渋っている。東証1部の売買代金は1兆7000億円台にとどまり、前日の水準は上回ったものの、活況の分かれ目とされる2兆円台を連日で割り込んだ。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が軟調、村田製作所<6981>も売りに押された。日立製作所<6501>が値を下げ、エーザイ<4523>も下値を探った。グレイステクノロジー<6541>が急落となったほか、ビジョン<9416>も大幅安。サニックス<4651>、テクノプロ・ホールディングス<6028>なども売られた。ユナイテッドアローズ<7606>、日本エアーテック<6291>も安い。

半面、任天堂<7974>が売買代金トップで大きく上値を伸ばし、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども上昇した。伊藤忠商事<8001>が高く、エムスリー<2413>も物色人気。オイシックス・ラ・大地<3182>は連日のストップ高となったほか、ダントーホールディングス<5337>も急伸。ベルーナ<9997>も大幅高に買われた。ピアラ<7044>、フジテック<6406>なども買いを集めた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、日東電 <6988> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)小売業、(3)食料品、(4)サービス業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)鉄鋼、(4)保険業、(5)銀行業。

■個別材料株

△エムビーエス <1401>

PCR検査を行えるキャビネットボックス装置を開発

△中外炉 <1964>

「アンモニアのみを燃料として安定燃焼させる技術を開発」との報道。

△ジーエヌアイ <2160> [東証M]

F351の第2相臨床試験が完了。

△総医研HD <2385> [東証M]

21年6月期業績は24%営業増益見通し。

△物語コーポ <3097>

7月度既存店売上高2.9%増で5ヵ月ぶりプラス。

△カルタHD <3688>

グループ会社が「地域未来構想20」の専門家企業として選定。

△モダリス <4883> [東証M]

レオスキャピタルの保有割合が上昇。

△FCHD <6542> [JQ]

21年6月期業績は増収増益見通し。

△ミナトHD <6862> [JQ]

クラウド会議システム会社を買収。

△インターアク <7725>

イメージセンサ検査用光源装置の大口受注を獲得。

▼フォーバル <8275>

第1四半期営業利益43%減。

▼ビジョン <9416>

第2四半期は営業赤字に転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オイシックス <3182> 、(2)ソフトブレン <4779> 、(3)ダントーHD <5337> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)ベルーナ <9997> 、(6)ピアラ <7044> 、(7)フジテック <6406> 、(8)カルタHD <3688> 、(9)クックパッド <2193> 、(10)PLANT <7646>

値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)ビジョン <9416> 、(3)HyAS&C <6192> 、(4)フォーバル <8275> 、(5)サニックス <4651> 、(6)テクノプロH <6028> 、(7)Uアローズ <7606> 、(8)エアーテック <6291> 、(9)未来工業 <7931> 、(10)河合楽 <7952>

【大引け】

日経平均は前日比45.67円(0.20%)安の2万3051.08円。TOPIXは前日比1.03(0.06%)高の1610.85。出来高は概算で9億7425万株。東証1部の値上がり銘柄数は959、値下がり銘柄数は1124となった。日経ジャスダック平均は3467.30円(10.60円高)。

[2020年8月18日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.