話題株ピックアップ【昼刊】:西松屋チェ、グリー、藤久

注目
2020年8月21日 11時39分

■西松屋チェーン <7545>  1,306円  +59 円 (+4.7%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が3連騰し連日の年初来高値更新となっている。20日の取引終了後、21年2月期単独業績予想について、売上高を1520億円から1560億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を67億1600万円から85億円(同4.5倍)へ、純利益を42億9500万円から56億4800万円(同5.2倍)へ上方修正したことが好感されている。上期において、来店客数が伸び、育児・服飾雑貨、ベビー・マタニティ、子供衣料など全般的に販売が好調に推移したことが要因。また、夏物衣料の正価での販売が進んだ一方、販管費は計画内で収まったことも寄与する。

■SHOEI <7839>  3,100円  +50 円 (+1.6%)  11:30現在

SHOEI<7839>がしっかり。20日の取引終了後、20年9月末時点の株主から、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好材料視されている。毎年9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社取り扱いノベルティグッズ、または自社直営店で利用可能な15%割引券1枚を贈呈する。

■グリー <3632>  457円  -50 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

グリー<3632>が急反落している。20日の取引終了後に発表した20年6月期連結決算が、売上高626億6500万円(前年同期比11.7%減)、営業利益31億6200万円(同42.3%減)、最終利益27億900万円(同22.3%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。ブラウザゲームの売り上げが減少したことに加えて、広告・メディア事業の一部で新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。また、保有株式を一部売却したことで投資有価証券売却益を計上した一方、投資有価証券評価損や減損損失などを計上したほか、繰延税金資産の一部取崩などで法人税等調整額を計上したことも響いた。なお、21年6月期業績予想は、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして非開示としている。

■藤久 <9966>  2,286円  +400 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

藤久<9966>がストップ高カイ気配。20日の取引終了後、20年6月期決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消したと発表したほか、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割するとあわせて発表しており、これらが好感されている。同社は、17年6月期に営業損失及び当期純損失を計上し、以降3期連続で営業損失及び当期純損失を計上したことなどから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在すると記載していたが、この日発表の20年6月期単独決算で、売上高223億4900万円(前の期比18.0%増)、営業利益8億8300万円(前の期15億3200万円の赤字)、最終利益2億8200万円(同29億1900万円の赤字)と、4期ぶりの営業黒字を達成。21年6月期も売上高211億8500万円(前期比5.3%減)、営業利益9億1100万円(同3.2%増)、最終利益6億円(同2.1倍)と増益を見込み収益力の改善が見込まれることから、記載を解消するという。

■リファインバース <6531>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

リファインバース<6531>が寄り付き大量の買い注文に商いが成立せず、ストップ高カイ気配となっている。同社は20日、三菱ケミカルホールディングス<4188>傘下の三菱ケミカルを引受先とする第三者割当増資を実施することを発表、新株を発行して約2億円を調達する(発行株式数は25万株で発行価額は1株797円)。これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中する格好となった。なお、調達資金は三菱ケミカルから廃プラ回収を受託するための設備投資費用などにあてる計画で、今後の業容拡大が見込まれる。

■明和地所 <8869>  530円  +59 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

明和地所<8869>が大幅高、ここ底値圏離脱の動きを強めていたが、一気に上げ足を加速させ一時14%高の538円まで買われる場面があった。同社は首都圏で「クリオ」ブランドを主軸にマンションを展開するが、20年4~6月期営業利益は前年同期比10倍の25億1000万円と高変化をみせた。不動産セクターは新型コロナウイルスによる逆風はあるものの、低金利でカネ余り環境が担保されるなか市況が活性化している。そのなか同社株は指標面でも割安感があり見直し買いが加速した。

■プロルート丸光 <8256>  390円  +41 円 (+11.8%)  11:30現在

プロルート丸光<8256>が急伸している。同社はきょう、総代理店契約を締結しているマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)の微量採血器具「MBSキャピラリー」が、米国内で特許を取得したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。「MBSキャピラリー」は、良質な検査検体を指先から迅速かつ簡単に採取できる器具。同器具は米国での特許取得のほか、既に日本、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、シンガポールの6カ国で取得済みで、合計7カ国目となる。

■山王 <3441>  1,088円  +112 円 (+11.5%)  11:30現在

山王<3441>が急反発している。同社は20日取引終了後に、20年7月期の期末配当計画を従来の無配から5円に修正すると発表しており、これが好感されているようだ。復配は12年7月期以来、8期ぶり。今期の業績や今後の経営環境を総合的に勘案したとしており、実施にあたっては10月28日に開催予定の定時株主総会に付議するとしている。

■ラクーンHD <3031>  1,257円  +101 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ラクーンホールディングス<3031>が4日続伸。20日の取引終了後、株主還元方針の変更及び中間配当を実施することを発表しており、これを好感した買いが入っている。ここ数年、概ね30%前後で推移してきた連結配当性向を45~50%をメドに配当を実施する。また、10月31日を基準日に、今21年4月期から中間配当を実施する。株主還元の強化を図るとともに資本の効率化を実現することを目的としている。

■プラップジャパン <2449>  1,401円  +70 円 (+5.3%)  11:30現在

プラップジャパン<2449>は急反発している。20日の取引終了後、デジタルマーケティングのコンサルティングを行うプレシジョンマーケティング(東京都新宿区)と資本・業務提携し、株式の92%を取得して子会社化すると発表しており、これが好材料視されている。プラップJの持つ多様なクライアントのコミュニケーション活動に関する知見や実績と、プレシジョンの持つデジタル領域のマーケティングに関する知見や実績を掛け合わせることで、より幅広いサービスをクライアントに提供できると判断したという。取得価額は非開示としており、取得日は9月1日の予定。なお、20年8月期連結業績への影響は軽微としている。

■ジーンテクノサイエンス <4584>  632円  +22 円 (+3.6%)  11:30現在

ジーンテクノサイエンス<4584>が反発している。20日の取引終了後、北海道大学(札幌市北区)及び労働者健康安全機構総合せき損センター(福岡県飯塚市)と、難治性骨折に対する新たな治療法創出に向けて、3者共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感されている。難治性骨折は骨折のうち自然治癒しないもので、特に高齢者に多く、寝たきりや要介護の原因となることから、新しい治療法の開発が待たれている分野。今回行われる3者共同研究は、ジーンテクノが所有する乳歯由来歯髄幹細胞を活用し、難治性骨折に対する新たな治療法の創出を目指すという。なお、同件による21年3月期の業績への影響は軽微としている。

■エアトリ <6191>  1,299円  +44 円 (+3.5%)  11:30現在

エアトリ<6191>が反発している。東京証券取引所が20日の取引終了後、同社子会社であるまぐまぐ<4059>のジャスダックスタンダード市場への上場が承認されたことが好感されている。上場予定日は9月24日の予定。新規公開時の有価証券報告書によると、エアトリはまぐまぐ株式211万1200株(発行済み株数の85.99%)を所有しており、上場に際し12万株を売り出す予定という。また、エアトリは運営する旅行プラットフォーム「エアトリ」で、エアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)が運航する国内線を組み合わせた国内ツアー商品の販売を開始したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ヤシマキザイ <7677>  1,915円  +48 円 (+2.6%)  11:30現在

ヤシマキザイ<7677>は続伸している。20日の取引終了後、感染症対策用の抗菌・抗ウイルスコーティング剤及び除菌剤の新製品を発売し、既に京成電鉄<9009>と北総鉄道(千葉県鎌ケ谷市)に採用されたと発表しており、これが好感されている。新製品は、自社オリジナルの感染症対策用製品「YAM」シリーズの新たなラインアップで、同製品を施工することで抗菌・抗ウイルス効果が得られ、菌やウイルスをコーティング面で不活性化・減少させることができるという。なお、新型コロナウイルスへの具体的な効果は不明だが、一般的な抗菌・抗ウイルス効果が期待できるとしている。

■ズーム <6694>  1,405円  +34 円 (+2.5%)  11:30現在

ズーム<6694>が反発している。20日の取引終了後、音楽用電子機器の輸入販売を行うフックアップ(東京都台東区)の全株式を取得し、完全子会社化することについて、フックアップ株主と協議を開始すると発表しており、これが好感されている。フックアップをグループ入りさせることで、自社ブランド以外の音楽用電子機器を日本で取り扱うようになり、国内における販売活動の拡大とグループの更なる成長を見込む。取得価額は今後算定する予定で、来年1月の株式譲渡を予定している。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ツナグGHD <6551>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在

GMO TECH <6026>  3,460円  +500 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

ジャパンエン <6016>  772円  +100 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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