話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファーマF、テラ、BASE

注目
2020年9月8日 15時14分

■ファーマフーズ <2929>  1,435円  +291 円 (+25.4%)  本日終値

ファーマフーズ<2929>が急騰。同社は卵黄由来サプリメントや化粧品などの通販を展開、機能性食品素材「GABA」を主力としている。7日取引終了後に発表した21年7月期業績予想は売上高が前期比52%増の233億5700万円、営業利益が同58%増の11億6600万円と大幅増収増益を見込んでおり、年間配当も前期実績比1円50銭増配となる10円を計画している。これを好感する買いを呼び込む形となった。なお、20年7月期決算も好調で46%増収、28%営業増益を達成しており、収益の高成長トレンドに陰りはみられない。

■ユーザーローカル <3984>  4,540円  +475 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ユーザーローカル<3984>が急反発。企業や官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化するなか、ビッグデータ時代に長足の進歩を遂げた人工知能(AI)を活用して合理化を加速させる動きが顕在化している。同社はWeb解析のほかAIを使った業務支援ツールなどの開発を手掛けており、この流れに乗る。サポート業務用チャットボットでも定評があり、米グーグルの自然言語処理技術「BERT」を活用し、WebサイトやLINEアカウント内にチャットボットを常駐させ24時間リアルタイムで顧客問い合わせに応答するシステムを提供しており、今後収益への貢献が見込まれている。業績は急成長トレンドをまい進、20年6月期営業利益はコロナ禍にもかかわらず前の期比30%増益を達成、21年6月期も前期比12%増の7億6900万円と2ケタ成長を継続する見通し。

■テラ <2191>  1,302円  +132 円 (+11.3%)  本日終値

テラ<2191>が大幅高。同社は7日夜、同社のメキシコ現地子会社が薬事申請していた新型コロナウイルス感染症の治療法に関してメキシコイダルゴ州から承認を取得したことを発表した。この承認が同社の20年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。この発表を材料視する形で値幅取りを狙った投資資金が流入する格好となった。

■澁谷工業 <6340>  3,445円  +235 円 (+7.3%)  本日終値

澁谷工業<6340>が続急伸し、約7カ月半ぶりに年初来高値を更新した。7日に新型コロナウイルス「COVID-19」とインフルエンザウイルスA型及びB型を1つの唾液検体から同時に検査診断を行える高速PCR検査装置の開発を目指し、鹿児島大学認定ベンチャーのスディックスバイオテックと共同開発契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。渋谷工はスディックスバイオテックから新型コロナとインフルエンザの唾液用検査キットそれぞれの受託生産を請負っているが、今回、3つのウイルスを同時に検査できる唾液試薬用の高速PCR検査装置を共同開発することになった。開発する装置はPCR検査を行う前の処理工程をスディックスバイオテックが独自開発した「糖鎖固定化磁性金ナノ粒子法」で行うことにより、これまでのPCR検査で陽性と判定されていた感染性の無い遊離RNA(いわゆる死んだウイルス)は陰性として判定でき、偽陽性を避けることができるなどの特徴を持つという。

■BASE <4477>  9,930円  +620 円 (+6.7%)  本日終値

BASE<4477>は大幅高で4日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、同紙が中堅上場企業「NEXT1000」を対象に2020年4~6月期決算の営業損益改善額をランキングしたところ、「1位はECシステムを運営しているBASEだった」と報じており、これが好材料視された。「巣ごもり需要」を追い風にBASEの業績も急成長しており、利用するサイトは3月末から急増しているという。これを受けて、同社の4~6月期営業利益は前年同期比9倍強の6億4000万円となっている。

■日本工営 <1954>  2,834円  +158 円 (+5.9%)  本日終値

日本工営<1954>が大幅高。この日、鋼構造物の設計・調査・点検の専門コンサルタントであるTTES(東京都目黒区)と業務提携を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、老朽化した橋梁の耐荷性のチェックから、橋梁点検や診断、対策など橋梁維持管理を大幅に効率化するサービスの共同開発を目的としたもの。これまで橋梁の耐荷性のチェックは、コンクリートコアを採取して圧縮強度を把握するなどの破壊試験や、超音波などを入射して、劣化を検出する非破壊試験などの詳細調査が必要で、時間と費用がかかっていた。今回開発するサービスでは、計測機器を橋面に設置し、荷重車であるトラックなどの通過時のたわみを計測することにより10~15分程度の簡単なステップで、誰でもたわみ計測作業が完了できる仕組みを構築。更に、計測結果をクラウド上に集積し、ICT技術を用いて解析、耐荷性を評価するまでをパッケージ化したサービスを提供するとしている。

■マブチモーター <6592>  3,880円  +200 円 (+5.4%)  本日終値

マブチモーター<6592>が急反発。SMBC日興証券が7日付で同社の投資判断を前回の「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を4200円から4800円に増額しており、これを材料視する買いが向かった。リポートでは、パワーウィンドウモーターにおけるシェアアップの可能性がコロナ禍により高まったと指摘。買収や提携でTier1メーカーの内製を取り込むことができれば、更に成長が加速する可能性があり、中期的な成長余地は高いと報告している。

■ブレインパッド <3655>  4,200円  +205 円 (+5.1%)  本日終値

ブレインパッド<3655>が続伸、株価は3900円近辺でのもみ合いを経て底練りから離脱する動きをみせている。自民党次期総裁選での勝利が有力視されている菅官房長官は、新型コロナウイルス対策で対応の遅れが明らかとなった行政のデジタル化を推進する方針を示し、「デジタル庁」の創設を検討する構えを示している。官民を挙げてデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が課題となるなか、高精度の言語処理能力を持つ人工知能(AI)を活用するなど、省人化により合理化を図ることへの取り組みなども活発化している。そのなか、AIを活用したアナリティクス事業の先駆的存在である同社株もデジタルシフトの波に乗る銘柄として上値を買う動きが出始めている。

■ラクスル <4384>  3,295円  +150 円 (+4.8%)  本日終値

ラクスル<4384>が高い。この日午前中、物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」が、物置きシェアサービス「モノオク」を運営するモノオク(東京都渋谷区)と協業し、「テレワーク応援!配送簡単パック」を開始したと発表しており、これが好感された。ハコベルが展開する、荷物を送りたい人と軽貨物ドライバーとのマッチングサービス「ハコベルカーゴ」の「低単価で柔軟な配送網」と、モノオクの持つ「保管」機能を組み合わせることで、荷物保管場所探しから荷物配送までをワンステップで提供することが可能になるという。また、「テレワーク応援!配送簡単パック」として、物置きシェアサービス「モノオク」のサービス内に「ハコベルカーゴ」を導入することで、簡単に低価格でのサービスを提供できる体制を整えるとしている。

■ギフティ <4449>  2,762円  +108 円 (+4.1%)  本日終値

ギフティ<4449>が大幅高で3日ぶりに反発。7日の取引終了後、コーヒーショップチェーン「ドトールコーヒーショップ」などを展開するドトールコーヒー(東京都渋谷区)にeギフト販売システム「eGift System」を提供したと発表しており、これが好材料視された。今回のeギフト販売システム提供により、ギフティが運営するWEBサービス及びスマートフォン向けアプリ「giftee」で、全国の「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオール カフェ」「カフェ レクセル」の対象店舗計1148店(20年9月7日現在)で利用できるeギフトの販売を開始した。eギフトを購入した人は、家族や友人にLINEやメールなどで贈ることができ、一方、eギフトを受け取った人は、会計時にチケット券面をレジに提示することで、利用が可能となる。

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