【↑】日経平均 大引け| 続伸、主力株中心にリスク選好の買い優勢 (9月14日)

市況
2020年9月14日 16時23分

日経平均株価

始値  23431.16

高値  23582.21(11:23)

安値  23429.42(09:01)

大引け 23559.30(前日比 +152.81 、 +0.65% )

売買高  11億7631万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1982億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、米株はマチマチながら主力株など幅広く買われる

2.菅官房長官の自民党新総裁選出の流れに乗り政策絡みの銘柄が物色

3.米株市場のハイテク株安が重荷、東京市場も半導体関連は冴えない

4.ソフトバンクGが商いを伴い大幅高、日経平均を押し上げる格好に

5.全体の75%の銘柄が上昇、売買代金も増勢で2兆円台乗せが続く

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比131ドル高と反発した。ハイテク株は軟調だったものの、ナイキやキャタピラーなど景気敏感株が上昇し指数を押し上げた。

週明けの東京市場では、主力株中心に買いが入り日経平均株価は上値追い基調を続けた。売買代金も2兆円台を上回るなど増勢となった。

14日の東京市場は、リスクを取る動きが優勢となった。前週末の米国株市場でNYダウが反発したものの、ナスダック総合指数は続落となったことで、引き続きハイテク株中心に模様眺めムードはあったものの、徐々に買いが厚みを増す展開に。自民党次期総裁選出がほぼ確実視されていた菅官房長官の政策路線を意識した個別株物色が旺盛で、全体相場は上値を指向。日経平均寄与度の高いソフトバンクGが大きく買われたことも強調地合いを後押しした。もっとも、両議員総会が始まった午後2時過ぎあたりから売り圧力も顕在化し伸び悩んだ。業種別では鉄鋼や機械セクターなど景気敏感株にリターンリバーサル狙いの買いが観測されたが、半導体関連株などの上値は重い。東証1部の値上がり銘柄数は1600を超え、全体の約75%の銘柄が上昇した。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし大幅高となり、トヨタ自動車<7203>など自動車株も堅調。アサヒグループホールディングス<2502>も上昇した。フリービット<3843>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>、ショーケース<3909>がストップ高となり、日本システム技術<4323>も急騰、福島銀行<8562>は値上がり率トップに買われた。ヤーマン<6630>が商いを伴い大幅高、三井ハイテック<6966>の上げ足も目立つ。

半面、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>など通信株が安い。ファーストリテイリング<9983>も1000円強の下落となった。東京エレクトロン<8035>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も安い。神戸物産<3038>が値を下げ、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>などの下落も目立つ。エイチーム<3662>、メディアドゥ<3678>なども売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 、アドテスト <6857> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約139円。うち113円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約79円。

東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、その他金融業、証券商品先物の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)非鉄金属、(3)保険業、(4)金属製品、(5)建設業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)サービス業、(3)医薬品、(4)小売業、(5)食料品。

■個別材料株

△ハローズ <2742>

21年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△フリービット <3843>

5-7月期(1Q)経常は2倍増益で着地。

△ナレッジS <3999> [東証M]

クラウド型オンライン商談ツールを大幅リニューアル。

△石井表記 <6336> [東証2]

上期営業利益は従来予想上回る大幅増益で着地。

△UMCエレ <6615>

第1四半期営業赤字幅が縮小。

△ヤーマン <6630>

5-7月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地。

△アンファク <7035>

マンガアプリの月間アクティブユーザー1000万人突破。

△VTHD <7593>

21年3月期大幅増額で営業利益は一転増益に。

△ギフト <9279> [東証M]

9月18日付で東証1部へ市場変更。

△ソフトバンクG <9984>

アーム株売却で約4兆円調達へ。

▼はてな <3930> [東証M]

21年7月期は94%営業減益見通し。

▼メディアL <6659> [JQ]

東証がきょうから信用規制実施。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)福島銀 <8562> 、(2)フリービット <3843> 、(3)ダイヤHD <6699> 、(4)ショーケース <3909> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)日シス技術 <4323> 、(7)UMCエレ <6615> 、(8)島根銀行 <7150> 、(9)ランド <8918> 、(10)三井ハイテク <6966>

値下がり率上位10傑は(1)プロレド <7034> 、(2)シルバライフ <9262> 、(3)KNTCT <9726> 、(4)川崎汽 <9107> 、(5)Hamee <3134> 、(6)カワタ <6292> 、(7)オープンドア <3926> 、(8)名村造 <7014> 、(9)メディアドゥ <3678> 、(10)商船三井 <9104>

【大引け】

日経平均は前日比152.81円(0.65%)高の2万3559.30円。TOPIXは前日比14.46(0.88%)高の1651.10。出来高は概算で11億7631万株。東証1部の値上がり銘柄数は1619、値下がり銘柄数は471となった。日経ジャスダック平均は3554.38円(18.57円高)。

[2020年9月14日]

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