話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、GAテクノ、ホープ

注目
2020年9月15日 11時38分

■サンバイオ <4592>  1,792円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在

サンバイオ<4592>がストップ高に買われている。14日の取引終了後、再生細胞医薬品「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2b臨床試験の追加解析結果と今後の開発計画を発表しており、これが好感されているようだ。フェーズ2b臨床試験では、外傷性脳損傷を対象としたフェーズ2試験の結果を踏まえ、複合FMMSという評価方法を用いて解析を行い、統計学的に優位な結果を示した。これを受け、脳梗塞プログラム及び脳出血プログラムの後期臨床試験の準備を開始したという。一方、今期開始予定としていたSB623外傷性脳損傷グローバルフェーズ3試験は来期以降に延期することにした。同時に発表した21年1月期上期(2~7月)の連結最終損益は32億700万円の赤字(前年同期は20億4800万円の赤字)だった。

■GAテクノ <3491>  7,600円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

GA technologies<3491>がストップ高。14日の取引終了後に発表した20年10月期第3四半期累計(19年11月~20年7月)の連結決算は、売上高397億9000万円(前年同期比53.8%増)、経常利益5億2200万円(同73.4%増)となり、これを好材料視する買いが入っている。主力とする中古不動産のマッチングサイト「RENOSY」の新規会員数が増加するなか、不動産売買・仲介の成約数が拡大したことが収益を押し上げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響はあったものの、大幅増収増益を達成したことが好感された。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高610億円(前期比55.3%増)、経常利益15億3000万円(同50.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ホープ <6195>  5,070円  +405 円 (+8.7%)  11:30現在

ホープ<6195>が急反発している。同社は14日取引終了後に、エネルギーの売買に関する業務などを手掛ける子会社「ホープエナジー」を10月22日付で設立すると発表しており、エネルギー事業の更なる拡大などが期待されているようだ。同社は18年3月に小売電気事業の登録、エネルギー事業への参入を果たしたあと、19年6月期から同事業が本格的に拡大。新たに設立する子会社では、エネルギー関連の新サービス開発推進や再生可能エネルギー由来の電力の自治体への展開強化、人工知能(AI)や機械学習を活用した市場価格や需要予測に関する分析及び研究開発を目指すとしている。

■ブシロード <7803>  3,205円  +150 円 (+4.9%)  11:30現在

ブシロード<7803>が大幅高で3日続伸している。14日の取引終了後に発表した20年7月期連結決算は、売上高330億円(前期比2.6%増)、営業利益27億1000万円(同11.4%減)、純利益15億5100万円(同13.8%減)と2ケタ営業減益となったものの、従来予想の営業利益26億円を上回って着地したことが好感されている。第4四半期に入り、新型コロナウイルス感染症の影響でライブIP事業のスポーツ部門が悪化したものの、デジタルIP事業でTCG(トレーディングカードゲーム)部門が回復傾向となったことが寄与した。また、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門が過去最高の売上高を達成した第3四半期並みの水準で推移したことも貢献した。なお、21年7月期通期業績予想は未定としている。

■ラクス <3923>  3,240円  +135 円 (+4.4%)  11:30現在

ラクス<3923>は3日ぶりに大幅反発となっている。14日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比30.5%増の11億9400万円となったことが好感されている。クラウド経費精算システム「楽楽精算」が同43.3%増と大幅増収が続いており、業績成長を牽引している。

■ソフトバンク <9434>  1,248.5円  +6.5 円 (+0.5%)  11:30現在

ソフトバンク<9434>は8日ぶりに小幅反発。先月28日にソフトバンクグループ<9984>が保有する同社株のうち約9億2749万株を国内外で売り出すことを発表。14日取引終了後、売り出し価格は1株につき1204.50円で決定した。株式売り出しによる需給悪化懸念を背景に、空売りの増加で株価は下落基調を続けていたこともあり、この日はいったん利益確定による買い戻しも流入している様子だ。23日に受渡日を迎える。ただ、菅政権の発足が見込まれるなか、携帯電話料金の引き下げ圧力が強まるとの観測もあり先行きには警戒感がくすぶっている。

■ツルハホールディングス <3391>  14,620円  +20 円 (+0.1%)  11:30現在

ツルハホールディングス<3391>は4日続伸。14日の取引終了後、第1四半期(6~8月)連結決算を発表しており、売上高2246億2300万円(前年同期比7.6%増)、営業利益151億6200万円(同20.1%増)、純利益91億3700万円(同4.7%増)と2割営業増益となり、上期計画の営業利益215億5000万円に対する進捗率が70.3%と順調なことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響によるインバウンド需要の落ち込みや化粧品などの需要減があったものの、感染予防関連商材の需要増や、緊急事態宣言などによる外出自粛に伴う日用品・食品などの需要増が売り上げ拡大につながった。また、利便性の強化を図るために行った既存店舗改装のほか、新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」の刷新と展開拡大などの施策も奏功した。更に、5月下旬にJR九州ドラッグイレブンを子会社化したことも寄与した。

■フィット <1436>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在

フィット<1436>が急伸しストップ高の850円に買われている。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)単独決算が、売上高9億9600万円(前年同期比2.2倍)、営業利益5700万円(前年同期1億7100万円の赤字)、最終利益3800万円(同1億7200万円の赤字)となり、営業損益段階から黒字に浮上したことが好感されている。クリーンエネルギーとスマートホームの各事業で、積み上げてきた顧客基盤を最大限に活用したストック型ビジネスの強化を図ったことが奏功した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高52億円(前期比9.8%増)、営業利益2億2000万円(同39.3%増)、最終利益1億7000万円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■Mマート <4380>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

Mマート<4380>はストップ高カイ気配となっている。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)単独決算が、売上高3億6800万円(前年同期比8.8%増)、営業利益7800万円(同12.7%増)、純利益5100万円(同6.9%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。新人営業員の戦力化が順調に進んだことに加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてインターネット取引へのニーズが高まったこともあり、出店型のマーケットプレイス市場である「Mマート」(食材を取り扱う市場)が前年同期比77店増の984店、「Bnet」(食材以外を取り扱う市場)が同138店増の357店と順調に増加したことが寄与した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高7億6600万円(前期比11.9%増)、営業利益1億5600万円(同6.6%増)、純利益1億300万円(同5.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■トーシンHD <9444>  618円  +97 円 (+18.6%) 一時ストップ高   11:30現在

トーシンホールディングス<9444>が一時ストップ高の621円に買われた。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高44億2300万円(前年同期比10.4%減)、営業利益2億6200万円(同3.8倍)、純利益1億5800万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響で移動体通信関連事業が落ち込んだものの、原価低減や販管費の削減を図ったことが寄与した。なお、21年4月期通期業績予想は未定としている。

■ニッソウ <1444>  6,250円  +970 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在

リフォーム工事を手掛けるニッソウ<1444>が急騰。14日の取引終了後、9月30日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて発表した20年7月期の経常利益(非連結)は前の期比15.5%増の1億8600万円となり、続く21年7月期も前期比12.4%増の2億900万円と過去最高益を更新する見通しを示したことも好材料視されている。今期は積極的に新規顧客の開拓を進めるほか、需要に対応するための人材育成や人材採用を強化する方針。完成工事高は前期比8.2%増の約29億5300円を見込む。

■日本アジア投資 <8518>  264円  +32 円 (+13.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

日本アジア投資<8518>が急騰している。14日の取引終了後、ベトナムに280支店を展開するベトナム海運商業銀行(ハノイ市)及びアジアンマーケット企画(東京都千代田区)と協力協定を締結したと発表しており、これが好感されている。今回締結した協力協定は、日系その他のアジア企業に対するクロスボーダービジネスやベトナム企業とのM&Aニーズに関連する銀行サービスその他の資本提携機会を提供することが目的。日本アジア投資では現在、投資先の日本企業の海外進出支援とアジア企業の対日投資のサポートや、日本とアジアのクロスボーダーM&A業務を展開しており、そのためのアジアネットワークを強化しているが、今回の協力協定もその一環としている。

■日東製網 <3524>  1,585円  +125 円 (+8.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位

日東製網<3524>は一時ストップ高に買われた。14日の取引終了後に発表した21年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算で、経常利益が前年同期比35倍の2億800万円に急拡大して着地したことが好感されている。漁業関連事業で前期に納品予定だった定置網部門の繰り越し分を計上したほか、陸上関連事業では獣害防止ネットや防虫網などの販売が好調だった。また、コスト削減を継続実施したことも大幅増益につながった。

■バルニバービ <3418>  868円  +64 円 (+8.0%)  11:30現在

バルニバービ<3418>が大幅反発している。14日の取引終了後に発表した21年7月期連結業績予想で、売上高102億円(前期比8.1%増)、営業損益収支均衡、最終利益10億円(前期比黒字転換)を見込み、最終利益で最高益を更新する見通しであることが好感されている。足もとの経済環境が継続することを想定していることに加えて、既存店の状況や前期に出店した店舗の通年寄与などを考慮したという。また、出店に関しては現時点で3店舗の新規オープンを予定している。なお、20年7月期決算は、売上高94億3300万円(前の期比18.1%減)、営業損益8億9300万円の赤字(前の期5億800万円の黒字)、最終損益9億2000万円の赤字(同3億300万円の黒字)だった。

■テックファム <3625>  903円  +66 円 (+7.9%) 一時ストップ高   11:30現在

テックファームホールディングス<3625>が一時ストップ高まで買われた。同社傘下のテックファームとNEC<6701>はきょう、NECが国内独占販売権を持つ機械学習自動化ソフトウェア「dotData」のリセラー契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。「dotData」は、米dotDataが開発したAI(人工知能)を活用してデータサイエンスプロセス全体を自動化するソフトウェア。テックファームは自社展開するIoTプラットフォーム「MoL」と「dotData」を連携させ、カメラやセンサーといったIoT機器から収集するデータを分析することで、マーケティングやリスク回避などの新サービス創造を目指すとしている。

●ストップ高銘柄

エムジーホーム <8891>  718円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

KYCOM <9685>  769円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在

ログリー <6579>  5,560円  +700 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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