株価指数先物【寄り前コメント】NTショートによるスプレッド狙いのスタンスに

市況
2020年9月18日 8時36分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 23220 +120 (+0.51%)

TOPIX先物 1629.5 +9.5 (+0.58%)

シカゴ先物 23210 +110

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが揃って下落。前日のFRBパウエル議長声明を受けて量的緩和(QE)拡大のハードルが高いことが明らかになり、利食い優勢の展開となった。また、良好な内容が続いていた経済指標だったが、8月の住宅着工件数が予想以上の落ち込みだったことも利食いに向かわせていた。アップルやフェイスブック、マイクロソフトといったクオリティ株の下落が重荷となっている。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比110円高の2万3210円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万3100円で始まり、米国市場の開始直後に2万3060円を付ける場面もみられた。しかし、その後は急速に戻りをみせ一時2万3230円まで上昇。2万3150円~2万3220円辺りでの保ち合いとなり、2万3220円で取引を終えた。

昨夕時点ではグローベックスの米株先物はNYダウが400ドル近く下落していたこともあり、ナイトセッションでは2万3000円での攻防を想定していたが、思いのほか2万3000円処での底堅さが示された格好である。世論調査による菅内閣の支持率が7割を超えていると伝えられるなか、新政権への期待感が大きいとみられる。

また、米国ではクオリティ株の調整が続いていることもあり、バリュー株への比率を引き上げる動きがみられている。テクノロジー株の比率が低く、バリュー株への比率が高い東京市場において、海外勢の資金流入への思惑が高まりやすいところでもある。香港の大手投資ファンドが日本の不動産に最大8000億円投資するといった報道も支援材料となる。

もっとも、シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い先行の展開となろうが、4連休前でもあるため買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性がある。そのため、日経225先物は権利行使価格の2万3250円を挟んだ2万3125円と2万3375円のレンジ内での推移を想定。レンジ推移のなかで、バリュー株に物色が向かいやすい状況から、NT倍率の低下を想定したNTショートによるスプレッド狙いのスタンスになりそうである。

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