日本精線が反発、操業度損抑制などで上期最終利益予想を上方修正
日本精線<5659>が反発している。前週末25日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、最終利益を6億円から7億円(前年同期比25.4%増)へ上方修正したことが好感されている。
コロナ禍を起因とした生産調整や在庫調整を受けてステンレス鋼線の販売が低迷し、売上高は160億円から150億円(同12.8%減)へ下方修正したが、多能工化による人員シフトや計画休業によって操業度損を抑制したほか、コロナ自粛による販管費削減や雇用調整助成金が寄与したという。
また、従来35円を予定していた中間配当を40円とし、未定としていた期末配当を45円にするとあわせて発表した。年間配当は85円となり、前期実績に対して5円の増配となる予定だ。
更に、未定としていた21年3月期業績予想を発表しており、売上高315億円(前期比9.8%減)、最終利益15億円(同7.5%増)を見込んでいる。